たかが携帯されど携帯

今日は携帯電話をバッグに入れ忘れて家を出てしまった。Seeds例会のある日。勉強会・打ち合わせなどなどで午後までかかる上に、帰りにも1件寄り道する予定で、夕方遅くまで家には帰れない。連絡待ちの用件もあるにはあるし、こんなことは滅多にしないので、少々不安。いよいよ私もここまでうっかりおばさんになってしまったかぁ・・・車で戻れば10分くらいだが、例会開始に遅れてしまう。今日は、確か開始時間がいつもより早い予定だし・・・。えい、まま、一日くらい携帯電話なしでもいいか。10年前にはこんなもの持っていたのかどうかなのだし、携帯電話に見えない束縛をされることに慣れてしまって、運転中も着信音が鳴ればドキンと気になるし、几帳面な性格にとってはすぐに相手を確かめたくなる。それができない状況だと神経のどこかが落ち着かない信号を送り続け、やっとの思いで確かめると、そういう時にかぎってどうでもいいようなセールスメールだったりすれば、な~んだこの忙しいのに・・・と、ムッときたり、落ち着けなかった自分自身の気の小ささにあ~あと思う。たまには、すっぱりなしで外出するのも悪くない。そう言い聞かせつつ、そのまま目的地へ。
 例会が済み、車を走らせつつ「誰かから家に眠る携帯電話に着信あったかしら?」と気になり、「残る用事を済ませたら急いで帰らないと・・・」と思い、はたまた「今携帯電話があれば、次に向かう場所の近所の友人を誘ってお茶もできたのになぁ」「連絡は公衆電話からでもいいけれど、相手の電話番号がもう手帳には書いてないし・・・不便だなぁ」「帰りにシュークリームでも買って帰ろうか・・・息子にお腹すいているか聞いてみることもできないなぁ」ないなら、ないで、いろいろ不便な気もしてくる。
やっとの思いで、用事も済んで帰宅。
さぞやたくさんの着信やメールがあったかと気にしながら、置いたつもりだったテーブルには携帯電話が見当たらず、バタバタと部屋を行き来してみたがどこにも姿が見えない。最後の手段?否いつもの手段で家の電話から携帯に電話してみたら、寝室のベッドの枕の下からかすかに洩れる着信音・・・
おやおや、今朝アラームのスヌーズを止めたまま置き忘れたか。とにかく見つかりほっとする。
何件くらい着信がきているだろう・・・。相手をイライラと怒らせてはいないだろうか。おそるおそる着信履歴を調べてみると・・・むむむ・・・我が家の家の電話名「うち電話」の着信のみ。な~んだ。今日一日、どこのだれからも電話・メールはなかったのか~。あんなに落ち着かない気分だったのに、なくても一緒だったのか・・・。だれも私に用事はなかったってことかな・・・。さびしいやら、期待はずれにおかしいやら、妙にガッカリしてしまったのでした。
見れば、携帯電話の充電が赤信号。コンセントをつないで充電をしていると
メールの着信音がする。いそいそとは確かめず、ちょっと間を置いておもむろに相手を確かめてみる。
この時間は、会社帰りの夫からだろうか・・・。 やっぱり。
「ビール買ってある?」
そういうメールでも、なにか入るとなんだか嬉しいものです。 ruko

たかが携帯されど携帯” に対して1件のコメントがあります。

  1. king t より:

    変わらない性格、温かい家庭、周りへの気配りが感じられます。
    この4月より中一の息子にも携帯電話を持たせた。これで我が家全員(5人)が携帯電話を持つこととなった。子ども・妻とのやりとりもメールが多くなる。
     表計算・ワープロ・インターネットの送受信が出来て当たりまえ、瞬時にデータが世界中に送れる。いつの間にか時代が変わる。小銭を握りしめて夜道を歩き、公衆電話まで電話をかけに行くが先客がおり10分程待たされやっとの思いで電話したあの頃を懐かしく思います。
    家庭も子どもが小さい間は、会社から帰宅すると「お風呂にする それとも食事にする?」と妻の問いかけがあったが、いまは子ども主体の家庭となる。それでもいまだにお風呂から上がると、きちんとたたんだ着替えがそろえて置いてある。パートナーに感謝するべきだろう。

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