らんまん
NHK 朝ドラ「らんまん」を楽しみに見ている一人です。
今週で終わってしまうようですが、万太郎の植物に対する愛情の深さに驚かされます。好きを極めるというか、植物に対する尊敬の念、どんな草花にも命を尊ぶ気持ちに溢れているところも素敵だなと思うのです。
そして、妻の寿恵子もとても行動力のある聡明な女性ですよね。
少し前に登場した「妄想」の話が印象に残っています。東京の中心から外れた渋谷、荒野のような街に茶屋を出すにはどうしたらよいのか、寿恵子は、歩いて、人と出会って、現場をよく見て、いいこともそうではないことも知ろうとします。また町内の助け合いについて、同じ長屋に住むりんとの話からもヒントをもらう場面がありました。
「まず妄想を話し合うんだよ。北海道の開拓地に一人で行ったら・・・。荒野を見るだけで絶望だけど、誰かがいるなら、寒さに震えながら、勝手に妄想するんだ、何があれば幸せになるか。元気が出たらやれそうなことから一つずつやる・・・」。
このセルフもカッコいいな・・と思いましたが、寿恵子は妄想します。土地の人の飾らない人柄、美味しい食べ物、自然、水・・・。妄想の中で、ここなら出来る!と確信を得るのですが、協力してもらう仲間を招いて、説得力のある語りで呼びかけるのです。
何もないところから、想像してみてください。これは妄想の話なんですが・・・と。
妄想なら、何かに縛られることも、条件を求められることもなく、自由に、思い描いたことがどんどん出てきそうです。
だってこれ妄想だし・・・という言い訳が言える分、ワクワクしながらより自由な発想から何かが見えてきそうでは・・・。
朝ドラって、登場する人の何気ない会話の中に、はっとさせられることがあって、面白いですね。ラストの1週間も楽しみにしたいと思います。