今、ここ

ゴールデンウィーク真っ只中、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日はカレンダーでは平日なので、いつもどおり仕事だったとか、学校だったという方も多いでしょうね。TVなどでは、久しぶりにゴールデンウィークの人出が増えていることで、新幹線や飛行機の混雑具合や道路の渋滞予想など、数年前の雰囲気が帰ってきているように思います。実際、観光地などは込み合っているようです。

今年の私のゴールデンウィークは、いつもとちょっと違っています。とういうのも自宅におらず、また旅行に行っているわけでもないからです。度々、私のブログには孫の話が出てきますが、ありがたいことにまた一人誕生したので、そのお手伝いのために息子の所に長逗留しているからです。ママを2歳になるおねえちゃんから少しでも引き離さないために、ばあばは赤ちゃんのお世話や家事をできるだけ引き受けているのです。

そういう中で、毎日変化していく彼女の言動を楽しませてもらっています。彼女はどんどん言葉を覚えていく時で、今は2語文が多く「花・おっきい」「麺麺(うどんなど)・食べる」「あそこ・行く」とか言って意思を伝えてくれます。
中でも私が注目しているのは、彼女が時々発する「今・ここ」です。

私たちは人との関係を捉えていく時に、プロセスに注目するわけですが、その時に意識するのが「今ここ」なのです。過去や未来のあの場所ではなく、今ここだからこそ起こっていることを大事に捉えていこうとしているのです。だからとても大切に思っている言葉でもあるわけです。
Seedsのメンバーで書いた本のタイトルにも「今ここ」が入っているのも、その表れであるとも言えます。

彼女には、まだ過去も未来もなく、まさにいつも今ここに生きているのだと思います。「後でね」と言われないように「今!」と言い、この場から離れなくていいように「ここ!」を主張するわけです。彼女にとってはママとの関係をキープするためにも「今・ここ」は大切なフレーズなわけです。「○○ちゃんがおっぱいを飲んだら、あっちの部屋に行ってね」ではダメなのです。あくまでも「今ここ」で抱っこをしてもらいたいのです。

率直な思いを伝えるには、やはり「今ここ」だと教えられているように思います。いろいろなことに捕らわれて、「後で」「頃合いを見て」では伝わりにくくなってしまうのではないでしょうか。
彼女の一途な眼差しとと共に、率直であることの力強さを教えられています。

あと数日、彼女の「今・ここ」に充分触れて、名古屋の自宅に帰ります。
名古屋に帰っても、彼女のひたむきな思いから発せられる「今・ここ」を忘れないようにします。
何と言っても45年以上こだわってきた大切な言葉ですから。

*ちなみにアイキャッチの画像は、留守番を余儀なくされている愛犬モフの「今ここ」です。