春を食べる

雨の日曜日です。しかも珍しく大荒れです。昨日は近くの公園も綺麗に咲いた花桃や雪柳を目当てにずいぶん賑わっていましたが、今日は風雨のせいか誰もいません。
午前中教会へ行き日曜礼拝に参加。教会の片付けをして、私は夫と近くの喫茶店に立ち寄り、サンドイッチを食べて帰ってきました。
日曜日の午前の決まったスタイルで、何年も続いています。

そして昨日はオフ日だったので、ホワイトアスパラディナーを開いてみました。
音大の教え子で、今も何かと一番連絡を取り合っている子に声をかけたところ、即答で「もちろん食べたいです!!」という返事が帰ってきました。

ホワイトアスパラは、3月から4月にかけて、イタリアやドイツなど欧州では春を知らせる食材として好んで食べる習慣があるようです。日本でいう筍ご飯とか、栗ご飯、まったけご飯のような感じでしょうか。太さももグリーンアスパラの2、3倍あって、値段も決して安くありません。

今回はイタリア食材の会社に勤務している娘から、入荷があったからと送ってくれました。昨年は産地である北イタリアのヴェネト州がコロナ禍のロックダウン真っ最中で、入荷がゼロだったそうです。

このホワイトアスパラ、イタリアでも品質の高いものらしく、入荷後の行き先は都内でも名のあるホテルやレストランらしい。
ちょっと緊張しながら、下ごしらえする私。遠く遥々ありがとうの感謝を込めて、料理前に食卓に飾ってみました。

さて茹で方、食べ方は色々のようですが、私はシンプルに茹でてバターとオリーブオイル、ゆで汁を少々食わせたソースでいただきます。付け合わせは北イタリアの食べ方で、刻んだゆで卵ソースを添えて。ちなみにドイツではゆで卵は添えませんが、今は検索すると親切なレシピや作り方が見れて便利ですね。

アスパラは利尿作用があるので、食べた後のオシッコは・・・アスパラ臭くなるのでご用心ください!そして、茹で汁は捨てないで!!

茹で汁に剥いた皮を加えて一煮立ちさせたら、こちらは翌日のスープに変身です。これはドイツの知人に教えてもらいました。なので数日間、トイレはアスパラ臭いのです・・・。

春を呼ぶ食材は、山菜も然り、アスパラも然り。毒出しの効果がありますね・・・。
体調を整えて、皆さんも春のスタートの準備、始めてみてください。

<ホワイトアスパラのレシピ>
1)ピューラーで皮をむく。根元も1センチぐらいカットする。
2)パスタを茹でるように、たっぷりのお湯に塩をひとつまみ入れて、ホワイトアスパラをそっと入れて茹でる(中火)
できれば立てて茹で、頭の部分はお湯に浸けないで蒸らすと美味しさ倍増。
3)ソースを作る。バターとオリーブオイル、茹で汁少々加えてルーを作る。塩、胡椒で味を整える。ゆで卵のソースを作る。みじん切りにしたゆで卵に生クリーム又は牛乳、オリーブオイル、香草など。レモン汁で酸味をつけても美味しい。
4)お皿にゆでたホワイトアスパラを1本丸ごと、数本ずつ取り分ける。バターソースをかける。ゆで卵ソースを添える。スプマンテや白ワインがオススメです。

では皆さま・・・

ボ ナ ペ ティ !