ずっとそこにある

今月は少し遅れての投稿になりました。

新年度が始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私も来週からは授業が始まっていくので、少し慌ただしい気分になっています。慣れているようでもスタート時は緊張感があります。

1日に投稿できなかったのは、90歳前後の母と叔母を従姉妹と一緒に、一泊の温泉旅行に連れて行っていたからなのです。行先は長野県にある昼神温泉。名古屋からは高速で2時間もかからず、手軽に行ける温泉郷です。今はサクラが真っ盛りで、これからは花桃の季節になります。

私たちも満開の桜と咲き始めの花桃を堪能させていただきました。特に2日目に行った飯田市の桜は本当に素晴らしく(アイキャッチ画像は現地で撮ってきたものです)、思わず「凄い‼」と声が出てしまうものでした。

飯田の桜は樹齢300年以上のような大木の桜が、あちこちに一本一本点在しています。どれも一本一本の風情があって、その場所にマッチしていて、ここにあるからこそと思わせるものでした。アイキャッチの桜は、樹齢こそ80年とこの地域では若いものでしたが、国登録有形文化財の杵原小学校の校庭にどっしりと根を張っており、古い木造の校舎とマッチしていました。この木は昭和の初めから綺麗に花咲かせ、ここで子供たちや地域住民を楽しませながら何を見てきたのだろうと考えてしまいました。今は廃校になっているこの学校の歴史を一番知っているのは、この桜の木なのかもしれないと思ったりもしました。ちなみにこの場所は山田洋次監督の「母べえ」「母と暮らせば」のロケ地になっています。2作に使っているということは、山田監督も何か感じるものがあったのかもしれません。

何があっても、ずっとそこにいて見守っている。毎年綺麗な花を咲かせ、人々を癒したり勇気づけたりしている。この姿は、人の傍らにいてずっと見守っていられることを1つの目標にしている私にとっては、多くの思いを想起させてくれる存在でした。

その他にも10本以上の魅力的な桜を見てきました。今年はもう無理かもしれませんが、来年にでも訪れてみてはいかがでしょうか。大きな公園で咲き乱れる桜も美しいですが、飯田の一本一本の桜は私のお勧めです。