もっと休みたい
今日から9月。いつもなら2学期のスタートで、夏休み疲れの学生が学校に通いだす。
今年はちょっと様子が違っている。夏休みはぐっと短く、疲れるほど遠出もできない夏だった。既に8月のうちから、学生の多くは学校に通っている。
今日の中日新聞朝刊に、コロナが不安で通学をしていない学生が多くいることが一面のトップ記事になっていた。若者は罹患しても発症しなかったり、軽症に終わることが多いと言われているのに、こんなに気にする人が多いのかと驚いた。親が心配して通学をさせないということもあるようだが、学校に行かなくてもオンライン授業で学べることが明確になったことも影響しているようだ。学校というのは学生にとって、どういう場所なのだろうか?いや、どういう場所になったのだろうか?まあこのことは専門家の方たちにお任せしよう。
で、私はというと、9月半ばから大学や専門学校での授業が始まる。4月は対面授業ができず「どうするんだ!」となり、苦手なオンラインの授業に苦労した。9月は対面授業が許可されているので、基本的にはどこも十分な配慮をして学校で授業を行う予定でいる。4月のショックを思えば、とてもありがたい話である。ただ、学生の欠席やソーシャルディスタンスに関しての配慮が必要とされている。冬に向かっては感染が増加する可能性もあり、そうなったらオンライン授業への切り替えもしないといけないかもしれない。という訳で、なかなか厄介な話もある。なーんて考えていると、不謹慎な話だが正直テンションが上がらなくなる。罹患した際のリスクは、学生より私の方が数倍大きいのも事実だ。後期もオンラインにするかと、出不精になった体が誘惑をしてくる。
またひと工夫が必要なのだろう。なるべく誰もが不安を感じずに参加できるように考えていきたい。オンラインの授業も経験して、良いところ難しいところが少しわかった。学ぶことが人間関係なだけに、対面でなければということもある。どちらの良いところも活かせるような授業形態がとれればそれに越したことはないので、今はそのことに頭を捻っている。今年はチャレンジすることが多い。ある意味、体験学習をやってきた者が試されているのかもしれない。新しい試みをふりかえりながら、学生や自分の力を活かせる学び方を考えていきたい。
授業が始まって学生の顔を見て、一緒に学べることを実感したら、学生好きの私のテンションもきっと上がるのだと思う。無事にその日が来ることを願っている。