ひめゆりの塔

先週、私は夫と沖縄旅行に行ってきました。

今年は蒸し暑かったり、風が強かったりしましたが、まずまずのお天気でした。

本州より40分くらい日が長く、まだ初秋のような沖縄でたっぷり遊び、リラックスできました。

「果報バンタ」という絶景スポットに行ったり、美ら海水族館や、世界遺産の今帰仁城跡、海中道路をドライブしたりと満喫しました。夫は「パワースポット」と言われるようなところが好きなので、島全体がそんな空気に包まれているように感じ、気に入ったようでした。

 

そして最後に「ひめゆりの塔」に初めて行きました。

昨年、初めて広島の平和記念館に行きました。その時は原爆の怖さを改めて体感したような気持になり、原爆のない世が来るといいなと思いました。今年は沖縄の苦難の歴史もしっかり見ようと、「ひめゆりの塔」にも行ってみました。

私は、太平洋戦争における沖縄の悲惨さをなんとなく知ってはいましたが、展示を見ながら、原爆の怖さとは違う怖さを感じました。民間人がなすすべもなく戦争に巻き込まれていく姿があまりに生々しく、恐さゆえに判断力を失っていく様子は戦争の本当の怖さを見せつけられたように感じました。

そして若い学生が学びたい一心で学校に通っていたのに、その学びの意思が違う教育にゆがめられていく怖さも改めて感じました。修学旅行生もたくさん来ている中で、当時の亡くなった友人のことを語る女性のビデオが心に響きました。

今も戦争が起こらないように自分たちでできることをしていかねばならないとは思いますが、ただ無力感を感じるような世界情勢のなかで、私にとって遠い言葉であった「祈る」という言葉がなぜか急に身近に感じました。

若い頃には関心もなかったのですが、「いのち」を感じることや「死」が自分の近くにあるようになってきたからでしょうか、目をそむけることなく生きていかねばと思うこの頃です。