師走です

今日から師走です。

私の記憶に間違いがなければ、日ごろ落ち着いている先生が走るからと聞いたことがある。でも、先生っていつも忙しそうで走ってない?先生がゆったりとしている姿を見る方が難しいように思う。私の身近な先生たちも、いっつも忙しそうで年中師走のようです。

師は坊さんであるという説もあるそうですが、坊さんはいつもお堂の中でゆっくりしているのでしょうか?私は今、「西福寺おかげさま食堂」という子ども食堂をなかまと開催している。名前のとおり開催場所はお寺で、仲間の二人は坊さんです。このお二人もとっても忙しそう。この方たちと親しくなって「坊主丸儲け」と言われるような坊さんのイメージは、私の中で大きく変化した。彼らがゆっくりと座っている姿には、あまり出会うことはない。正直大変な仕事だと最近は思っている。師が坊さんだとしたら、年中師走である。

等々考えていたら、今の日本でこの「師」にあたる人はいないんじゃないかと思い出した。昨日参加したイエナプラン教育の研修会でも、出会った方が夫と対話したくても時間が無くてできないと言っていた。私も人から「忙しそうだね」と言われることは多いが、いやいや誰もが忙しいのだなぁと実感した。私が「暇でいいね」という相手は、92歳と86歳の両親だけである。多くの時間、ソファーに座って大きな音でTVをつけ、新聞を広げたまま居眠りをしている。でもその姿は12月になっても変わらない。彼らもまた違った意味で「師」ではない。

師走の語源は諸説あるらしい。というかほとんどのことが諸説ある。今人気の「チコちゃんに叱られる!」でも、字幕で「諸説あります」とよく出ている。師走が師が走るのかどうかは分からないが、師走と聞くと気忙しくなることは確かだ。字面としては納得感があるので、12月を私は師走と言おう。

では、皆様「良い年をお迎えください」(更に気忙しくなったでしょ)