友を想う

健康で過ごせることは、本当にありがたいことだと思う。

この夏、短大時代の友人から、入院中のご主人が亡くなったこと、そして身内で葬儀を終えたという知らせをメールでもらった。夏は越せなかったのだぁ・・・と、彼女の心中を思うと悲しみがこみ上げてくる。

癌が見つかり、抗がん剤治療の後、仕事に復帰したそうで、彼女を知る仲間は皆で安堵したのだけれど、6月頃からまた入院したことを聞き心配していた。
ご主人が良くなることを信じていつも明るく振舞っていたけれど、その願いは叶わなかったのだ・・・。

最後は、何度も何度も、毎日毎日、ありがとう、ありがとう・・・と言ってもらったそうだ。
彼女は、学生時代からとても温和で、気立ての優しい子なので、ご主人も彼女の優しさに包まれて、旅立たれたに違いない。

いろんなことを思い出すたびに、涙が溢れてきてしまう、そんな夏を送っていたのだろうな・・・。
涙の海で、タオルはぐしゃぐしゃかもしれない。
時間がかかると思うけれど、ゆっくりゆっくり、元気を取り戻してほしいと願う。


いつかは、だれもが通らなければいけない、大切な人との別れ。
別れは本当に辛い。悲しい。

人が死ぬということは、特に家族にとっては、何者にも代えがたい痛みでもある。
一方では、その人が永遠の命をもらって、新たに生きるということでもある。
苦しみのない、平安の世界だ。

悲しんで、落ち込んで、そして、また気持ちを切り替て・・・。

彼女が自分なりに、もう大丈夫!と心から言える時まで、みんなで、祈っていてあげようと思う。