コミュニケーションは不可逆性
先週末、GT研という研究会に参加しました。
ご存知の方は少ないと思いますが、決められた課題のない非構成のグループ(Tグループ)のファシリテーターが集まって、学んでいるのがGT研なのです。
Tグループは私たちにとって大切な学びの場なので、それに携わる者として自分たちもずっと研鑽を続けています。
その研究会では、語り合うことを中心に学んでいきます。
自分の気持ちや思いを言葉にしていくのですが、これがなかなかこれが難しいのです。
日常よりは吟味をして言葉を使っていても、真意がちゃんと伝わらず苦しい思いをします。
もちろん、日常でも何で分からないのだろうと思うことは多いのですが、Tグループの中では日頃は意識していないような部分に意識を向けていくこともあるので、細かな表現が必要になることも多いので、なおさら厄介なのです。
上手く伝えることができないのなら、言わない方が良いのではないかと思うこともあります。
でも、やっぱり分かり合いたい。
そのような中で、言葉の果たす役割は大きいのです。
私はよく失言をしてしまいます。
「あっ、しまった」と思った時には、もう遅いのです。
コミュニケーションは不可逆的なものと言われています。
一度出たものは元には戻らない。
訂正やお詫びは、新たなコミュニケーションが始まったのであって、言ってしまったことを消してくれるものではありません。
古い話で恐縮ですが、私が嫁ぐ時に母が私にこう言いました。
「言ってしまったらお仕舞いということがあるからね」
改めてこの言葉かみしめておきます。