ビッグデータと人間関係

新聞で、ある会社がビッグデータとAI技術を使って、

幸福感を高め社内活性化をする技術開発をしているという記事に出会った。

 

社員は手のひらサイズのセンサー付きの機械をもって一日過ごす。

その機械は、誰と何分間対面したか「対面情報」、

立ち止まり時間、滞在時間などの「身体的動き」、

会議室、テーブルなどの「場所のデータ」を収集する。

それらのデータを基に活性度や幸福感を推し量る演算をするのだそうだ。

 

さらに、このデータをAIと連携し、各個人の行動データをもとに、

働く人に幸福感向上のアドバイスをしてくれるという。

「Aさんには、5分以下の短い会話を増やしましょう」、

「上司のBさんには午前中に会うのがいいです」などと言ってくれるそうだ。

そして、社員の幸福感が増し、生産性も上がっていて、

一定の成果を上げているらしい。

そうした会社が大手企業に何社かあるという。

 

なんだかすごい時代になってきた。

自分のパターンやくせを知るのに、自分の情報を集めるのは大事なことだ。

それを機械がしてくれるというのなら、やってもらいたい気もする。

その一方、そのデータを基にアドバイスされた行動で

自分に接してこられるのは、少し抵抗がある。

自分も人と接するというより、温かい体をもつロボットに接するような気持ちに

なりはしないかと心配になる。

目的が決まった仕事の場面でなら、ドライに受け止めればよいのだろうが、

自分のことを大切に思ってくれての行動かどうかが怪しくなると、

信頼関係はどうなんだろうかと、いろいろ考えてしまう。

 

また、社内で通用することが他の場面で通用するとは限らず、

人間関係力が衰えるのではないかという危惧も生まれる。

 

人のすべては脳で決まるのかもしれないし、

それだけではないのかもしれない。

私は、人間関係の問題を扱う時代の流れについていけるか、

単なる老婆心だけならよいのだが、

そんなことをあれこれ考える記事であった。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。