七夕
今夜は七夕。
私が子供のころ、家の近くには竹藪があって、祖母がそこの地主さんから
立派な竹を切って分けてもらってきてくれて、部屋の隅に立て、短冊や色紙、
くるりと止めるとひょうたんなどの竹飾りになる色とりどりの紙の飾り物を、祖母と一緒に買いにでかけ、
習い始めたお習字の小筆を使って、いろいろな願い事を書いて吊るしたのを思い出します。
部屋の中が華やかになって、笹のにおいが涼やかで、なんだか楽しくなりました。
今朝のテレビでは、7月7日はドリカムの日でもあるという・・・
想いのある人との別れ、年に一度の再会の日でもあるから、ロマンチックな歌詞にも似合いますね。
話は変わって、この間、小学校に上がる前の子育て中の親対象の連続セミナーの
最終回の講座をSeedsで担当しました。2歳くらいから幼稚園に通うお子さんを育てている
お母さんが集まりました。親子のコミュニケーションを深めるようなそれまでの講座に足を運んで、
お子さんとの関係を深めてきたところで、最終回はそのお母さんたちがかかわりあう中で、
うまくいったこと、悩んでいること、子育てをめぐるあれこれを自由に話してもらえるような時間を持ちました。
ひとりでは気づかないことも、一緒に講座を過ごしてきて、おしゃべりできる間柄になると
子供の反応や意外に思ったことを話しやすくなります。子育ては大変なこともあるけれど、
子供への思いや、かわいい反応など聴いてもらえて、共感してもらったり、何時に寝て
何時に起きるか、片づけはいつするか、絵本を読むのはいつか、などなど具体的な話も飛び出して
みんな忙しく工夫して子育て頑張っているんだなあと、自分だけじゃないんだと感じたり、
楽しみながら参加されている姿に、わたしの子育て時代を重ね合わせ、励ましたい気持ちになりました。
子育てといえば、私の身近にあるのは長男の子供、私の孫です。
働き盛りになってきて、早朝から深夜まで仕事に没頭している長男と、フルタイムで夜勤もある
仕事をしていて、育児休暇明けから保育園に預けて頑張っているお嫁さん。まだ幼い孫は
ときどき熱も出します。高熱だと保育園に預けられないし、仕事も急には休めない二人なので
ときどき私にもシッターの要請があります。
日に日にいろいろなことを覚え、成長している時期なので、目を離せないけれどかわいい時期。
ちょうど、今週もその要請があり、熱を出した孫をみるために長男宅に泊まり込みました。
お嫁さんが夜勤の入りに当たった日に、一緒に過ごせてゆっくり話ができました。
最近は、ママ友とのSNSでのやり取りが盛んですね。同じころに出産しママになった友達や知り合いから
子供の様子や成長の様子が写真やコメントで送られてきます。「実はそれ、気になってしまうんですよ。」とのこと。
ついつい人の子の成長と自分の子の成長を比べてしまう。「Aちゃんの子は、もう立って歩いてる。」とか、「Bさんの子は
もう何語も話しているとか・・・」送るほうは、悪気もないし、うれしい子供の成長を友達に普通に伝えているだけなのだけれど、
欲しい情報も、欲しくない情報も、溢れるように入ってくるのも、時代なのかなと。
欲しい情報が簡単に手に入る便利さの裏に、私たちの時代とは違って、さまざまなストレスにもさらされて頑張っているお母さんたち。直接顔を見て、いろんな話が気軽にできる人、相談できる人が近くにいるといいんだろうなと思いました。
頑張っているお母さんが自分らしい子育てができるように、周りのサポートが気軽に受けられる環境があるといいなと、
そんなことを思いました。
忙しい流れの世の中ですが、七夕にそんなことを祈りたいと思います。