親子連れ

先日、東京に行った時の地下鉄で見た親子の様子を紹介する。
私が地下鉄に乗り込み座った前に、娘を挟んで座った親子連れがいた。
どうも専修大学に行くようで、お父さんがスマホで最寄駅を調べているようだった。
お父さんは娘のむこうにいるお母さんに、大学が駅と駅のちょうど真ん中にあると伝えた。
どちらから行っても一緒だと言っているようだが、お母さんはどちらにするかを答えるのではなく、どっちが良いと出ているかと聞いている。
お父さんは、また同じくらいだと答えた。
お母さんはアクセスでどっちが良いと出ているのかと再度聞いた。
そこで、お父さんは地図で見ているから分からないと言い、専修大学のHPは見ていないと答え、スマホをしまった。
お母さんは自分のスマホを出し何かを調べ始め、納得したような顔をしてスマホをしまった。
その後、お父さんとお母さんの間で会話はなかった。
しばらくすると、娘がくしゃみをした。
すると娘のくしゃみと殆ど同時に、お父さんとお母さんが自分のバッグからティッシュを取り出した。
ほんの少し早かったお父さんが娘にティッシュを渡し、お母さんはそのままティッシュをバッグにしまった。
娘は無言でティッシュを受け取り鼻をかみ、自分のマフラーのポケットにしまった。
一切の会話はなかった。
これだけの出来事(コンテント)の中に、どれほどのプロセス(それぞれの気持ちや関係)があるのだろうか。
私も見ていて、いろいろな思いが去来し、不思議な感覚を味わった。
皆さんはどうですか?
 

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