言葉にすること
おとといは、夫の誕生日だった。
何か食べたいものがあるかと聞いたところ、ちょうどテレビ番組で
映していた、「牡蠣」がたべたいという。
そこで、焼き牡蠣の食べられる居酒屋を予約して、出かけることにした。
席に通され、髪の長い、スポーティな感じの20歳くらいの女の子がオーダーを
取りに来てくれた。
いろいろお店のおすすめを聞きながら、内容や量を質問すると答えてくれる。
それを参考に注文していく。
ここで、感じのいい対応だと感じられると、料理にも期待が高まる気がする。
しばらくして、いくつかの料理を運んできてくれたり、済んだお皿を
下げに来てくれたり、何度か私たちのテーブルに彼女がきて、
ふと、私の顔をみて、「そのネイル素敵ですね!べっこう うちもしたいんですよ」と言う。
「ああ これね。気に入ってるの。したらいいよ」
「ここ、ネイルだめなんですよ」
「あ、そっか 残念ね」
ちょっとしたやりとりだけれど、年の差のある若い女性に自分の指先をほめられた?ことが
なんだかうれしい。「営業の現場では、お客のファッションをほめる」という定石もあるけれど
それが、自分の本当の気持ちがあってのものかどうかは、お客の側も感じるもの。
このやりとりがあって、このお店に対する印象は、少なくとも私はぐっとアップした。
ちょっと高いお酒を追加したくなる気分になったのだから、策にはまったのかもしれないけど・・・
なにげないやりとり、言うか言わないかの違いは、結構いろいろな場面であるのかもしれないと
思う。
もうひとつ、昨夜は長男夫婦が、孫を連れてうちに寄って行った。
上カルビを奮発して、家で焼肉をした。
もうほとんどのものが食べられるようになってきた孫には、ふかしイモやバナナも用意して
みんなで食卓を囲んだ。
お茶菓子に、もらいもののどら焼きが用意してあったのだけれど、お持たせのケーキを
デザートにいただいたら、もうおなか一杯に。
すると、帰り際に、お嫁さんが「これ、いただいていってもいいですか?わたし、どら焼き大好きなんです」という。
「もちろんどうぞ、あとで二人でたべてね」とおみやげに。
ほしいもの、したいことを遠慮なく言ってくれる嫁は、気が付かない私にとってはありがたい。
昔、むかし、「あれも、これも持って行きなさい」とたくさんの野菜・果物、食品などなどを
持たせてくれた姑に、多すぎて断りづらくて困った経験から、私は、押し付けにならないようにとの
思いもあり、何かあれば「持っていく?」と聞くようにしているのだれど。
その代わり、昨日は、先日持っていく?と聞いて、おすそ分けした柚子をつかって、
「柚子カード」というバターベースの柚子クリームを手作りしてきてくれた。
最近、リンゴバターなど、バターベースのフルーツクリームが、若い女性には
人気なのだそうだ。
娘がいないので、若い女性のトレンド?情報を教えてもらえるのは楽しい。
思ったことは、私もちゃんと言葉にして、丁寧に相手に伝えてみようと
改めて、感じた。そこから、やりとりが生まれ、新し関係が進んでいくのだろうから。
その場で、なかなかうまく表現できないのだけれど、今はメールやLINEもあるので
気持ちもやりとりしながら、協力し合っていければと思う。