まわり持ち
先週の週末は久しぶりに家族が集まる時間になった。
お盆にも帰ってこなかった東京にいる二男が、久しぶりに帰ってきたからだ。
彼は4年間大学生として過ごした大阪から、この4月に就職して東京に移り住んだ。
良く言えば独立心旺盛、悪く言えば薄情な二男は実家に帰るという意識がない。
「いつ帰ってくる?」と聞くと「何か用事があるのか?」と言う感じである。
元気な姿を親に見せて安心させてやろうとは、露ほども思っていない感じである。
今回も1泊。
帰ってきたのは夕方で、戻っていったのは翌日の19:00過ぎ。
親の私たちは、彼と過ごせる短い時間をどのように過ごすか考える。
でも、勝手に決めてしまうと文句を言われるので、
「こんなのはどう?」と提案し、OKをいただけたらご一緒させていただくという感じである。
そして、その費用は全てこちらで出させていただく。
親ほど馬鹿馬鹿しいものはないなぁと思いながらも、気持ちは違う。
何となく嬉しくてウキウキしてしまう。
夫も何でもないふりをしているが嬉しそう。
何でもしてやれ、何でも買ってやれという体である。
近くに住んでいる長男もやって来て、ただ飯を食べ、恩恵に預かっていく。
息子たちは親に付き合ってやっているということのようだ。
そして、「こういうのは回り持ちだよ。俺たちは自分の子供にまたこういう風にやるんだよ」とのこと。
「本当か!?」と思いつつ、まあ自分も全く親孝行をしていないのだからしょうがないかと思う。
親とは全く損な者だ。
どんなに大変でも、息子たちが元気に楽しく、生き生きとやりたいことをやってくれていればいい。