秋の気配
ひと月前に、両親の熱中症について書きました。
おかげ様で、両親とも、早めに対処できたおかげで入院せずに回復しましたが、
一歩手前と、医師には言われました。
あれからちょうどひと月。この数日は、雨模様ばっかりで特に今日はとても涼しい。
この夏の陽気の異様さ、残暑の時期が少なく、雨模様と急な低温続き・・・
老人には、気温の急激な変化も体に堪える気がします。
私にとっては、このひと月は大きな環境の変化、生活の変化のあった期間でした。
親の介護という現実が、急に迫ってきたこと。
親たちの周りで関わり始めた人たちとの出会い。
かかりつけの内科医さん、歯科女医さん、地域包括センターの担当者さん、配食サービスの方々、
お参りに来てくださるお坊様・・・
親たちと関わりながら、地域の人たちとの関係もはじまり、
これまで親たちが、どんなにお世話になってきたかを知ることにもなりました。
先日も、実家の隣の奥さんに久しぶりに(直接顔を合わせたのは15年ぶりくらいかも)お目にかかり、
「あら、変わらないわね~。」と声を掛けられました。
「最近、よく来ているの? たくさん来てあげてね。」とも。
お隣とのお付き合いは、45年にもなるんだなぁと、思いつつ、
その歳月が、長いようで、実はとても早かったように感じられます。
高齢化が進んでいる日本、しかも、一昔前に流行った宅地開発された大規模住宅地と県営団地群は
今や超高齢化。徒歩500M圏内にはお店がない。唯一入っていた大手スーパーは撤退してしまって廃墟のようになり
商店街はシャッター通りに、車がなければ、買い物にもこと欠く第一種住宅地域。もちろん何キロ行ってもコンビニもない。
45年の間に、さまざまな盛衰があり、それでも、緑地帯の木々は確かに立派に育ち、四季折々に見事な桜、緑、
紅葉を見せてくれています。
今、外から入ってくる虫の音を聞きながら、秋の気配を感じて、
ひと夏の出来事をふりかえりつつ、明日からまた、頑張りすぎないでやっていこうかなと
思っています。
みなさま、朝夕涼しい風の入ることもあります。ご自愛ください。