Good Job !
先日、私たちSeedsの恩師、リチャード・メリット先生の生誕100年を記念するアニバーサリーがありました。
Seedsのメンバーが卒業した南山短期大学の初代人間関係科学科長として、またTグループ、ラボラトリー体験学習を日本に紹介したメンバーのお一人でした。
トレードマークのサンタさんみたいな白いお髭、青い瞳のスラっとした背の高い先生、エコロジスト、自由人・・・、そんな言葉が思い出されます。
メリット先生は、聖公会の宣教師として戦前より来日され、当時多くの宣教師がそうであったように英語教師をしながら日本でのキリスト教の宣教にも関わられました。そして第2次世界大戦で一旦米国へ帰国を余儀なくされるものの、終戦と同時に再び日本に戻られ、荒廃した日本各地の復興に関わられました。
今年戦後70年ですから、30歳になったばかりの青年が、日本に篤い思いを寄せて、アメリカからの救援物資を日本各地の教会関係者を通じて、ジープで届けてくれた姿が想像されます。
私が知っているメリット先生のスピード狂の運転は、そういう体験もあって、培われたものなのでしょうか?
その後も、伊勢湾台風で壊滅的な被害となった四日市や名古屋へと、東京から直ぐに車で乗りつけて、
婦人たちが焼いたクッキーと一緒に生活支援物資を、教会の人と一緒に配りながら、信徒さんの安否を確認されたそうです。
アニバーサリーの日は、先生が晩年に関わられた教会の創立25周年ということで、懐かしい先生の写真と共に
25年の歩みをスライドでふりかえる座談会がありました。
その中で、ある方が、先生と一緒に写っている若かれし頃の写真をご覧になって、夏になるとよく先生の山荘に出かけては山荘の周りの草刈りをされたそうです。
山荘は、目の前に仙丈ヶ岳がそびえる山あいの素晴らしい場所なのですが、
周りに何もない分、元気な草がどんどん生えて、あっという間に背の丈まで生えてしまいます。
草刈りをしていると、先生から、「GOOD JOB!」「君はいい仕事をするね」とよく言われたそうで、そんな時
いいことを先生は、言ってくれるな・・、嬉しいなと思ったそうです。
定年後、自分は後期高齢者の年齢になっているけれど、今も地域のシルバー人材センターで草刈りをしていて、
久しぶりに先生の写真や自分の若い頃の写真を見て、その出来事を懐かしく思い出されたとのこと。
そして、Good Job! という言葉をもらったことが、つくづく自分を生かしてくれる原動力になっている。
本当にいい言葉ですね、、、と語ってくださいました。
GoodJob!
先生の人柄を感じる温かな言葉に触れて、時間を超えて、とても嬉しい気持ちを抱くことができました。