SOS

昨日の朝はやく、長男のお嫁さんからメールが来た。
「今日は仕事ですか?もし休みなら、乳腺炎で熱が出てしまったので
病院に行く間子供を見てほしいのですが」と。
お嫁さんは、2週間前に出産したばかりで、産後は実家にお世話になっている。
ところが昨日は、実家のお母さんの仕事の都合もあって誰にも頼れない様子だった。
私は休みではなかったが、幸いシフトの都合がよく、なんとか休ませてもらえそうだったので
すぐに上司に連絡して休みをもらい、お嫁さんに電話して、1時間後に病院で合流した。
母乳外来のある病院なので、婦人科で受付をしてから、母子ともに助産師さんに
お乳の様子を見てもらった。お嫁さんは39度を超える高熱のまま、痛みのある箇所を
マッサージしてもらって、赤ちゃんに上手に飲んでつまりをとってもらえるように、
飲ませ方の工夫など指導を受けた。その間、私は赤ちゃんを抱いて付き添って、
オムツ替えなどしたのだけれど、約30年ぶりのこと。
でもちゃんとコツは覚えているものだ。
助産師さんによると、お嫁さんは育児の疲れが出ているとのこと。
ゆっくりお嫁さんが身体を休めて身体を回復することが大事とのこと。
あとは乳腺がつまりにくい母乳にいい食事をとることだと。
 私はちょうど今日も休みの予定だったので、お嫁さんに「うちにくる?」と
思わず言っていた。お嫁さんの返事は「実家に帰っても育児を助けてくれる人が今はいないのでお願いします。」
と。
そんなことで、昨日からお嫁さんに家でゆっくり休んでもらった。
夜遅くに、息子も仕事を終えてうちに来て泊まり、育メン修行中の成果を発揮してオムツ替えや
沐浴など、まだぎこちない手つきながらあれこれ赤ちゃんの世話をしていた。
今朝になって、お嫁さんの熱も下がり、昨日よりは状態もよさそうだった。
赤ちゃんは規則正しく、3時間おきに泣いて、元気そうにしていたし、
思いがけなく、こんなに早く孫とのふれあいの時間を持てたことは
うれしい機会になった。夫も、孫とは初対面だったので、抱っこしたり写真を撮ったり・・・
はじめての育児で、急に高熱が出てお嫁さんも不安になったろう。
よくSOSのメールをしてくれたなぁと、反対に感謝したい気持ちになった。
生まれた小さい命を、みんなで守ってあげたいものだ。
午後、息子が付き添って、もう一度母乳外来に行ってみてもらったお嫁さんからメールが来た。
昨日よりもずいぶん具合がよくなっていて、赤ちゃんの飲む量も増えていると言われたと。
うれしそうだった。
SOSになんとか応えることができて、よかったなと思った。
 

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