同窓会…過去の記憶の書き換え

今年のお正月は、中学の同窓会があった。
学年全体での同窓会だった。そういったものは今まで開かれたことがなかったので、
他のクラスの友達とも会えると思い、楽しみにして出かけた。
私の中学は4つの小学校から来ていた。
同窓会に行ってみると、なかなか会えない親しい友達とも話ができて楽しい時間を過ごせた。
私の親しい友達は、一番少数派の小学校出身者で、
その時、「小学校時代の友達とは、来ている全員と言葉をかわしたい」と言っていた。
そうしたことを私自身はあまり意識していなかったが、
帰ってきてから自分が言葉を交わした人は誰だったかを考えてみたら、
同じ小学校出身者が多かったのに少し驚いた。
帰り際に話かけられた友人は、
私にとって、自分の対極にあるタイプで、
私の持たないものをすべて持っているように感じていた人だった。
私のコンプレックスが刺激されるので、今まで彼女とあまり話をしてこなかった。
でも、その友達が私に語ったことは、
私が卒業間際に語った、大切にしている言葉を記憶していたり、
小学校時代に私も彼女も一生懸命取り組んだブラスバンドでの私についてだった。
彼女も私を意識していたことが分かった。
なんだかうれしかった。
自分の記憶の中では、私がコンプレックスを持ったままの人だったけど
このかかわりが、その記憶を書きかえ、ぐっと身近に感じるようになった。
別れ際に、次に小学校の同窓会があったら、必ず出席して、もっと話そうと約束した。
新しい出会いがあり、うきうきしている私である。
 

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