日常のグループ体験
日常でのグループ体験ということを私はあまり意識したことがなかった。
この頃、N大学のS教授と話すと、何かと
「ちょっとしたグループ体験ですよ」
と、おっしゃる。
たとえば、アップル製品が好きなので、新製品が出ると行列に並ぶのだそうだ。
すると、長時間並ぶ間に、同じ目的とする見ず知らずの人と知り合いになり、
盛り上がるらしい。商品が買えた後も友人になったりするそうだ。
また、鉄道マニアなので、そうした人たちが好きなローカル線や
夜行電車に乗って、偶然いっしょなった人たちと過ごしたことを
グループ体験だという。
彼のいうグループ体験は、見ず知らずの人たちと、、
自分たちの価値観や文化で新しいグループを作り出すことと言えそうだ。
私はどうかなと思ったが、思いつかなかった。
意外に、既成の価値観を持つグループに後から入っていくことのほうが多い。
そう考えると、日常でグループ体験ができる人のほうが少ないのではないか
とも思える。
どうなのかな?
でも、ひとつの新しくておもしろいものの見方だなと思った。