スポーツ観戦
スポーツ観戦の醍醐味は、どんなところにあるだろう。
ひいきのチームが勝つことを信じて応援すること。
プロならではの、また、トップアスリートならではの技や記録を出す瞬間に
立ち会うこと。
さまざま、あると思う。
一緒に観戦する人たちと、しばし、共有する喜びや落胆も楽しみの一つだろう。
2013フィギュアスケートグランプリファイナルをテレビで見た。
男子の羽生結弦選手のショートプログラムの最高点の瞬間。
女子の浅田真央選手のショートプログラムの演技。
どちらも、それまでの厳しい練習の成果を出し切った様子に感動した。
何か月も何年もかけて試合に向けて調整してきた成果が出た瞬間だろう。
素晴らしい演技は一朝一夕にはできない。
見えない部分での毎日の生活の中での意識や努力。困難に立ち向かう強さ、
しなやかさ。調子が悪くとも、失敗が続いても、自分を信じて前に進まなくてはならない。
注目されているトップアスリートやプロはなおのこと、プレッシャーに押しつぶされずに
見事に自分のできるすべてを出し切った姿に、人は感動するのだろう。
しかも、19歳、23歳で実力者の貫禄がある。
「すごいなぁ」と素直に思うと同時に、ソチオリンピックにも期待を馳せてしまう。
自分に自信が持てないとき、逃げ出したくなる時、
あんな姿を見せられたら、私も負けてられないなと思う。
(このところ、ちょっとそんな気分を味わったばかり)
他国の選手と争っているときは、勝ってほしいと、ハラハラしながら見てしまう。
終わったときの表情から、選手がどんな手ごたえでいるのかを推し量る。
まるで、自分のことのように。
そして、見終わった後、清涼感のある感動の余韻が残る。
どんなスポーツでもそうだ。
そして、自分が少しでも経験しているスポーツはなおさらだ。
昨日は、男子ゴルフの最終戦。宮里優作の初優勝も見ごたえがあった。
期待されながら、プロ11年目にして初めての優勝。
プレッシャーもそれはそれは大きかったに違いない人生の11年という時間。
最終日は最後までハラハラの連続だったけれど、あっけなく、素晴らしい幕切れだった。
あと一息なのに、うまくいかないこともある。
自分を慰めてみても、悔しいし、情けない気持ちになる。
自分の弱さをしみじみ感じて、忘れようと思う。
また、出直そうと思えれば前に進めるが、なかなかそううまくいかない。
自分に負けたくないから、がんばる。
努力する。時間がなくても、思うように練習(勉強)できなくても。
本当に悔しい結果になることもある。
でも、今度はそうなるまいと、また、前に進む。
自分が、ちょっと前に進めたと思えれば、それだけでも
嬉しい、励みになる。
そして、そうやって頑張っていることを、周りの人が知っていて、
見守ってくれたり、気遣ってくれるのを感じると勇気になる。
今、目標を明確に定めて努力していることがゴルフのほかにもある。
年末、年始も返上で、やれるところまでやってみるつもりだ。
アスリートたちの、自分に満足できたあの笑顔を、自分のものにできるよう
がんばってみよう。