東京オリンピック

 昨日の日曜日、朝テレビをつけると、2020年のオリンピック
「東京」招致が決まり、お祭り騒ぎになっていた。

雨模様のなんとなく憂鬱な朝であったが、そのニュースで気分は上々に。

招致決定のための最後のチャンス、ロビー活動、最終のプレゼン、
日本の招致チームの活動が、実った瞬間を、今日も何度も放映していた。

景気の低迷、長いトンネル、東日本大震災、政権の交代、この20年の間に
めまぐるしく変化した世相。

そう簡単には、この暗雲は消えないだろうと、国民の気持ちは慎重に、敏感になってきた
気がする。

それがひとつひとつ、改善され払拭されたわけではないが、
7年後、東京でオリンピックが開催されるというニュースは、明るい希望の持てる
うれしいニュースとなった。

スポーツでも、仕事でも、困難な状況にあって、「もう、だめかもしれない」と
感じて、心が折れそうなことがある。試合に勝てそうにない、仕事の締め切りに間に合いそうもない、契約が取れそうもない・・・などなど。
「しかたがない、あきらめるしかない」「もともとこれは、無理だったんだ」
ネガティブな言葉が、心の中にどんどん湧いてくる。

そういう時に、「いや、まだ手はあるよ。厳しいけれどやってみよう」と、
チームのメンバーや、仲間に言われたら、急に元気になれたり、
一人じゃないんだと思えたり、人間とは、現金なもので、心に響く
言葉や励ましひとつで、思ってもみない力を振り絞ることができたりする。

物事の成果や良し悪しは、個々の技能や能力、判断力もあるだろうけれど、
案外、心持ち、気持ちのポジティブさが握っているようなところも
あるような気がする。

そして、そういうものは、グループや集団では伝播しやすい。

東京オリンピックという、明るいニュースは、日本中に伝播して
人々の希望や期待を膨らませている。
株価もあがった。

我が家でも、次回からオリンピック種目になるゴルフの試合を、
生で見たいものだと、話したところ。

私が6歳のとき、前回の東京オリンピックが開催された。
聖火リレーを愛知県体育館前に、父に連れられ、見に行ったことを覚えている。
ほんの少しだけれど、オリンピックに触れた瞬間だった。

気分だけでは、どうなるものでもないが、希望の持てる気分が
あることは、人の行動に大きな影響を及ぼすのではないかと思う。

人は、いろいろなことを抱えて生きている。
うまくいくことばかりではない、だが、希望の持てることも目を向けてみれば
見つかるかもしれない。人の言葉に励まされることもあるかもしれない、
テレビのドキュメント番組をみて、勇気が持てることもあるかもしれない。

要は、関わる人から自分にはないものを感じ取れるか、他者の言葉や行動に注目
することができるかが大事なのかもしれない。

もともとそういうことが得意な人もあるが、何事も自分で努力して人の助けを借りずに
しっかりやらないと・・・と頑張ってきた人は、なかなか、自分のことは置いておいて、
他者の言動にじっくり注目する、という余裕がもてなかったりする。

私にも、そういう傾向があるけれど、最近は、ちょっと周りの言動に
耳を傾け、注目してみるようにしている。そのほうが、いい結果が得られたり
自分が楽になれたりするからだ。

昨日は、私は、資格試験の受験日であった。
3か月ほど、毎日コツコツ勉強して、迎えた当日の朝、オリンピック招致のニュースに
ちょっと気分が明るくなって、会場に向かった。

夕方、模範解答をwebで確認したところ、合格圏内の出来だった。

まだ、これは通過点、また数か月後に、上を目指すつもりだが、
仕事をしながら、なかなか勉強の時間が取れないと、萎えそうになる気分を、
なんとか保ちながら、ポジティブな心持ちになれるように、周りの人と
関わりながら、目標をクリアしていきたいなと思っている。

巻き込まれる、家族をはじめとする、私の周りのみなさん、感謝しております。
もう少し、おつきあいを・・・

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