究極の選択

永年、我が家では、安いかつシンプルな掃除機を使ってきたが、あまりにも古くなり、吸い込みも
悪くなったように思うので、そろそろ新しい掃除機に買い替えたい思っていた。
そのときちょうど、夫のカードポイントが交換できるまでにたまったというので、交換可能商品をみたところ、今はやり?のサイクロン掃除機というのがあったので、それを注文した。
いや、私は、カタログの家電製品は、これまで一度も気に入った試しがないのでどうなのかなと、最初、ちょっと反対したのだが、夫がきっとこれは大丈夫だろうというので、そんなに言うならと。
かの有名なD社のものに形は似ているが、メーカーは聞いたことのないところ。
届いたものを半信半疑で使ってみたところ、なんか、ちゃっちい。
サイクロンなので、ゴミが透明の円柱の中をくるくるまわるのが見えるのだけれど
思ったほど強靭な吸い方でもなく、使い勝手はよくない。
ゴミをすてるときは、透明の円柱部分をはずして、そのままゴミ箱に捨てるのだが、
細かいほこりが舞い踊る。
なんだかおもちゃみたいで、気にいらないせいか、掃除をする気にもならないというのは、
私の言いわけかもしれないが・・・
これなら、まだ前の永年愛用していた掃除機の方が、ましだったというのが本音。
ところが夫はサイクロンが来たそのつぎの日に、前の掃除機を処分してしまった。
「ボーナスがでたら、ちゃんとした掃除機を買おうよ。」
ついこの間、私がそういった時、夫もなんら反論しなかった。やはり、ポイント交換の
ちゃっちいサイクロンではだめだと感じていたらしい。
さっそく大型家電の店に行き、売り場をみてびっくり!!
掃除機(クリーナーと表示されているが)の陳列エリアが広いこと。
こんなに種類があるの・・・か???と。
世の中、進化しているのは、携帯電話、スマートフォンだけではなかったのだ。
いくつか眺めていると、そこへ、俳優のだれかに似ているイケメン男子の店員さんが
やってきた。掃除機に詳しそうだ。これは?展示してあった、有名メーカーの掃除機の説明をしてくれる。
「これは、ちょうど今期モデルチェンジをするため、在庫限りなんです。値段は定価の
半額ほど、お買い得です。」
「これは、紙パック式ね。」
「はい、紙パックはゴミ捨てが簡単なところがいいですね。」
「サイクロンとどっちが人気なの?」
「それぞれですね。」
「サイクロンはやはりD社かしら?」
「そうですね。確かに性能もいいですね。」
「でも日本製のサイクロンもこんなにあるのね。」
「サイクロンも人気ですが、最近はロボット型です。」
「RUンバとか?」
「ほかにも日本のメーカーからも出ていますよ。」
「どう違うのですか?」
「大きさとセンサーの精度です。」
「外国のものは、大きめで広いところを掃除するのに適しています。」
「家の人が出かけている間に、1時間くらいかけて、センサーでゴミやほこりを
感知して吸引しますから、人が手でかけるよりも綺麗にそうじできるんです。」
「日本製は小さめですが、小回りがきくので、やはり日本人の家の家具や状況に
合っていると思います。」
「最近はひとつき30個も売れる月もありまして、ロボット型は大変人気です。」
従来の紙パック式、 サイクロン型、ロボット型、しかもそれぞれが15種類も20種類もあるのだ。
サイクロン式は、ゴミ捨てが結構手間だし、形状がごつい。
紙パック式は、使い慣れているし、フォルムがスマート。
ロボット型は床にものが置いてある我が家には不向き。
ということで、半額お値打ちの紙パックにした。
しかも、もともと高級な値段のものだけに、ゴミセンサーは精度も高く、
ゴミやほこりがあると手元のLEDライトが光るのだ。
掃除機も、戦隊もののヒーローのように、ピカピカ光るセンサーを備えている。
さっそく夫はためしに掃除を始めた。
新しい掃除機のしかけやメカが面白いらしい。
センサーのひかりでゲーム感覚で掃除ができるようだ。
どうぞこころゆくまで、センサーのひかりと仲良くして
ゲームを楽しんでほしいものだ。
さて、つぎは、洗濯機だ。

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