風の盆

  今年の初めに、「年賀状で毎年、今年は会いましょう、と書いている人に本当に会う」という目標を立てました。
 そして、1月初めに45年もずっと年賀状をやりとりしている幼稚園時代の先生に電話をしたところ、偶然にもその前日に富山に住む幼稚園時代の友達が、先生を訪ねていたことを知りました。これもなにかの巡り合わせと思い、その友達に連絡を取り、話がとんとん拍子に進み、富山おわら「風の盆」に先生と、友達を訪ねて行くことになりました。
 おわら「風の盆」は毎年9月1日から3日に富山県八尾で開かれます。
 HPによると、「風の盆は旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町」と「福島」を合わせた合計11の町で行われます。11の町が自分の町を中心にそれぞれ自主的に行っており、一堂に会するような事はありません。従って、全国に名の通った民謡行事としては観光イベント的な要素は少なく、皆様をもてなすことはあまり上手ではありません。近年は、山懐の小さな町には余る人並みで混雑を極めています。満足におわらの良さをご覧いただくことも困難になっています。」とあります。
 今年は土日が重なったこともあり、いつもより多くの観光客でいっぱいでした。しかも、私たちが訪ねた1日は「町流し」が始まる30分前に土砂降りの雨が降り始め、雷もなり始めました。雨はしばらくして小雨になったのですが、なかなか「町流し」が始まりません。私たちは、友達の勧めで、一番踊りが上手といわれている「諏訪町」で、2時間以上待ったのですが、結局見ることができませんでした。HPにあった通り、もてなすことが上手ではなく、2時間の間なんのアナウンスもありませんでした。しかし、観光客は誰も文句を言うことなく、民家の軒下で、ひたすら待ち続けていました。
 不思議なことに、いつもは待つことが大嫌いな私もイライラすることはありませんでした。あの、八尾のゆったりとした街並みの雰囲気がそうさせたのだと思います。
 さて、45年ぶりの再会を果たしたわけですが、先生も友達も本が書けそうなくらいの驚きの人生を歩んでいました。私の体験談などとるに足りない話ばかりで、3日間ほとんど聞き役でした。でも、年賀状だけの付き合いだったのに、こんなに深い話ができることが不思議でした。
 今度は名古屋で会いましょうね、と約束をして、富山を後にしました。
 


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