狂言師

  友人に誘われて久々に狂言を観てきました。てっきり三の丸の能楽堂だとおもいきや、ついていったら栄の池田公園のそばに能楽ビルというビルがあり、そのワンフロアーが舞台と客席になっていました。名古屋の生活はそこそこ長いのですが、こんなところに能舞台があることにまず驚きました。

 友人に確認したところ、名古屋に狂言の同好会みたいなものがあり、そのメンバーの方が先生と一緒に年に一回海の日に発表会をするとのことでした。狂言演目は全部で六つあり、太郎冠者、次郎冠者の演技にニヤッとしたり、大笑いしたりしておりました。ですが、休日の昼食後のひととき、ついつい睡魔に襲われ最後の演目ではうつらうつらしてきた私です。最後の六つ目の演目のあとで指導をされた茂山先生の小舞があり、それは先生自ら謡いながらの舞踊でした。

 そこでハッ!と目覚めた私です。流石というかなんというか、茂山先生の腹のそこから一直線に向かってくる声に驚かされました。それまでの生徒さんたちの発声とは違う、ドンと響きわたり、言葉がしっかり客席まで届く声でした。背中もピンと伸び、狂言独特の姿勢で発せられる声です。
 こんな風に声が出せるのにビックリ!ここまで鍛錬されているのはプロならではのもの!

 茂山先生みたいにはできないですが、声を届けるその姿勢は是非見習いたいと思った次第です。
 


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