昔の友達
明日は、15年ぐらい前、結婚当初から7年間住んでいたマンションの友達と会うことになっている。
子どもが3,4歳のころ、公園に一緒に行ったり、お互いの家を行き来したり、少し遠くまで遊びに行った人だ。
子どもを通して知り合ったけど、子どもたちのほうは互いに全然覚えていないようだ。
子育てが中心だった頃、子どもを通して自分も新しい友達を作った。
親のほうは、子どもの遊び相手を探しながらも、一緒に子育てを楽しむ仲間がほしかった。だから、なんとなく暗黙の了解で、マンションの小さな庭に出てくる時間が決まり、そこで十分に遊ぶため家事を急いでやったり、夕飯の下ごしらえを早々に済ませたり、工夫した。
子どもを連れて遠出をする計画や、だれかの家で小さなパーティをすることなどが、次から次へと企画され、楽しんだ。
今から思うと、幸せな時間だったなと感じる。そういった仲間がいたから、孤独に陥りがちな子育てを、楽しむことに変えることができたのだと思う。
今はやりのイクメンはその頃多くなかった。
また「公園デビュー」という言葉が生まれたのもそのころで、少しネガティブなニュアンスがある。
自分の家のぺースを守りつつ、よその人とも一緒に過ごすには、うちはうち、でも人と一緒のときにはどうするか、それぞれの事情を認めつつ、歩み寄る努力がいる。
ただ、子育て中の友達は、子どもをとおしてというフィルターの面倒くささがあるのは確かだ。
それでも、人との関係ができていくことはやっぱり楽しい。
久しぶりに会う明日は、どんな話が出るのだろう。
今から楽しみである。