本、あれこれ

 今、気に入っている漫画は、「本屋の森のあかり」という本です。
本屋さんで働く人たちの人間模様と本屋という業界の話と恋愛を、古今東西の小説と絡めて物語が進んで行きます。舞台となる本屋は名古屋駅の三省堂だと思われます。
そうと知ったら三省堂で働く人を見る目が何となく変ってしまいました。いやいやあれは漫画なんだからと、あわてて自分の中で訂正をいれていますが・・・。
古今東西の小説の一節が物語のある部分と共鳴するところがなんとも素敵で、気に入っています。
古いお話も、現代のこういうことと同じことが言えるのねと、身近に感じるられます。詳しくは漫画を読んください。
 最近読んだ新刊小説は丸谷才一の「持ち重りする薔薇」です。
こちらは、元経団連会長が若かりし頃知り合った日本人の弦楽四重奏団との交流を本の編集者に語るという話です。カルテットというのは、薔薇の花束を4人で持つようなものだというのです。だれか一人が持つのではなく、みんなで持つというのは、一人が突出しないようにということなのでしょうか。演奏中は息が合って、素晴らしい音楽を奏でるのに、ステージを離れたら険悪の仲だというグループが多いそうです。漫才のコンビと同じだというわけです。なんとなくいい仕事をするチームは、いつも仲がいいと思い込んでいた私には、驚きでした。いい音楽を作っていくにはその作品を自分はどう考えるかを言いあい、自分のきかせどころはここだと主張しつつ、みんなで作り上げるということになるのですが、そのことを喧々諤々やっていると、喧嘩でも不仲でもないんだけど、積み重なると言葉の端々が気になって、普段はあまり付き合いたくない気持ちになるもんなのだそうです。そう聞くと、なるほどなとも思えてきます。
その点は興味深いのですが、「読んでみて」というほどの内容ではない気もします。
 このごろはあまり小説を読んでいられないのですが、今年も何冊か心に残る小説に出会いたいです。
昨日の直木賞受賞者の葉室麟の小説は前に読んだのですが、その作品はいま一つだったような気がします。でも、受賞作は読んでみたい気がしています。芥川賞の田中さんの受賞会見は話題になりました。何度もTVでやるので、だんだんかわいらしい人に思えてきました。


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