ことばと表情
来月から、新しいパートタイムの仕事に就く。
先日、その職場に出向いて、職場内を案内してもらった。
職場は大きく3棟の建物から構成されていて、
それぞれが3階建て。
1階部分でつながっている建物も、
2階3階でつながっている建物もある。
外来者通路以外にスタッフ用通路があって、複雑な構造だ。
行く先々で、それぞれの持ち場のリーダーや、いろんな人に会い、
名乗り合って挨拶を交わした。
ひととおり歩いてまわって、それぞれの場所の用途や通路のこと、
職員出入り口の暗証番号や、スタッフの名前などなど、
あれこれ教えてもらって、頭の中はもうすっかりこんがらがってしまった。
私は、案内してくれた人と「疲れたでしょ?」「疲れました~。」と会話を交わして、
お礼と共にその場を辞去した。
帰る道でふと気づいたのは、「疲れた」と話していたときの私は
とってもニヤニヤしていたと言うこと。
相手とお互いにねぎらい合うようにことばを交わす場面で、
相手の方も軽く微笑んでいたので、それで私がニヤニヤしたのかもしれないけれど、
帰る道すがら車を走らせながら、
疲れていることと、ニヤニヤ笑った表情が、うまく結びついていないような気がしてきた。
疲れたら、げっそりとした不機嫌そうな表情にならないかしら?
だとしたらニヤニヤした表情はことばに反していないかしら?
ニヤニヤしてたのは、うれしいとか、良かったというような気持ちが湧いていたのではないかしら?
だとしたら、疲れた、と伝えるだけでは自分の気持ちを十分に伝えることになっていなかったんじゃないかしら?
ことばという表現手段と、
表情という表現手段、
このときの私は、
表現手段によって、表現していた内容が少し食い違っていたかもしれないなー、
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