中秋の名月
12日は「中秋の名月」だった。
その日の天気予報で、「今年は満月です。」と聞いて、お月見の月は満月だと思っていたので、???となった。
調べてみると、「中秋の名月」は「八月十五日の月」を指していて、十五夜の月=満月と混ざって、私の誤解の元になっていたようだ。
いずれにしても、今年のお月様は満月だった。
小さい頃、お月見というと、お団子を作ったのを覚えている。
私のうちではまん丸のお団子を作っていたが、何でも名古屋には「お月見団子」をティアドロップ型というか、里芋をかたどって作る風習があるらしい。芋名月である。
芋名月という呼び名や、お団子が芋になぞらえて作られ、供えられたというのは地域に限ったことではないようだが、形はやはり、名古屋が独特らしい。
お月見も元々はお祝い事、収穫を祝ってのお供えの芋だったはずだが、はたと思ったのは、里芋って小芋で新芋だと店先で見るのは、まん丸じゃなかったっけ?ということ。
「きねかつぎ」と名づけられた小芋は、まん丸で、ゆがくとつるっと皮から身が取り出せる代物のはずだ。
昔、名古屋の辺りでは、まん丸の小芋だけでなく、とにかく里芋をお供えしていたということなのか、それとも、もっと他に理由があるのか。
結局、ふっとわいた疑問から、引き出した私の結論は、「名古屋人ってやっぱり堅実なのかも…」
いずれにしても、12日の夜に運転しながら見上げたお月様はきれいだった。
ちなみに、中秋の名月=満月は今年だけでなく、来年、再来年と続くらしい。