いちばん好きな季節
1年で、一番好きな季節はいつ?
そんな質問をもらったら、迷わず「5月・初夏のころ」と、私は答えると思う。
4月生まれの私は、春の頃が好きではあるが、桜の季節より、
新緑の季節、そして、いろいろな花が競うように咲き誇る5月が、子どもの頃から
大好きで、印象にある。
道路際に植えられた、つつじの鮮やかなピンクも、ちょうど、連休明けの今頃が
見ごろ。
山々の木々も、黄緑色に萌えはじめ、緑のコントラストが美しい。
生命力のような息吹を、自然に感じることができるし、木々の間を通り抜ける風が
心地よい。
今年の連休は、我が家はちょっとした節目となった。
今週末に、息子が結婚式をあげるのだが、連休中は息子の引っ越しがあり、
そのついでに、家中の片付けもした。
これまで、なかなか手がつけられなかった物を整理し、処分し、子どもが巣立って
夫婦だけの生活になるので、それに合わせて、住空間を少し見直してみはじめた。
息子の部屋が、夫の趣味の部屋に・・・
もともと狭いマンション暮らしなので、2人になってやっとちょうどいい広さ(サイズ)に
なった気がする。
衣食住で言えば、食の部分もそうだ。
これまでとは、食料品の減り方も違うし、質も変わる。
50代の夫婦にとっては、量より、質。
エイジング対策にも、健康維持のためにも、脂質を減らし、野菜や大豆、魚を多く取るようになる。
全体の量も、それほど多くはない。
まだ、慣れなくて、つい、多めに作ってしまいがちだが、
食材を購入する量も、大きさも、控えめにしないと使いきれない。
狭かった冷蔵庫も、広々使えるようになったかもしれない。
衣類も、ついでに整理をしてみた。ずいぶん溜めこんでいたと思う。
まだ、まだ、処分の余地があるが、いつか痩せたら着られるかも・・・と思うと、
なかなか捨てられない。
それでも、いろいろな物を、削ぎ落として、新しい生活に入るような感じだ。
これからは、ありあまる物を削ぎ落として、残る人生、必要なものと上手につきあって
いきたいと思う。
自分の興味の範囲や、やりたいこと、仕事や学んで行きたいことなども同じように、
定期的に見直して、不要な部分を削ぎ落として、無駄に広げ過ぎず、そのときどきの
めやすや、目標を確認しながら、いかないと、時間も限られていることだし・・・と、思い始めている。
新生活をはじめる息子たちとは、別々の暮らしをして、新しい関係が始まる。
息子の彼女が、嫁であり、義理の娘になるわけだ。
家族が増えるとも言える。
そのセレモニーである挙式・披露宴は、ちょうど5月の真ん中にある。
二人のお世話になった方々や、両家の親族が全員集まることにもなる。
私のいちばん好きな季節に、その記念すべき日があるのは、ちょっとうれしい。
毎年、つつじがきれいに咲く、この季節になると、きっと思い出すことだろう。
無事に終えるまでは、なかなか気忙しいし、落ち着かないのが、本音なのだけど・・・。