春に咲く花たち

 ゴールデンウィークが近づいたというのに、日が暮れると気温がぐっと低くなり、春が足踏みしているように思える昨今。ぶるぶる!と身震いをしながらも、私にとって、新緑へと向かう大好きな季節がやってきました。


 今年は、2週間ぐらい遅いペースで、チューリップが咲き始めました。ピンク色の美しい八重のチューリップ。思わぬところから、咲き出し、あれ?昨年、植えたんだ!と、すっかり球根を植えたことすら忘れていた自分に苦笑しながら、その前を通る度に、きれいだね!と、ニンマリしながら、つぶやいています。

 

 数年前に植えたシバザクラも、今、花の絨毯みたいに、存在感があります。うす紫色のライラックも咲き始めました。独特のいい香りがするので、一房、切り花にして、食卓に飾っています。


 モッコウ薔薇も、固かったつぼみがほころび、一つまた一つと咲き始めています。刺がないので、切り花にしても安心。びっしりと黄色い小さな花びらが開くと、いつも私は、舞子さんの花かんざしを連想してしまいます。


 ゴールデンウイークが過ぎる頃には、薔薇が咲き始めます。多分、今年も咲いてくれるはず。めんどうな薔薇の手入れは、夫の仕事です。最初に植え始めたのも、彼なので、私はずっと、ノータッチ。肥料をやったり虫をとったり、殺虫剤をシュ!と一振りしたり、感心するほど、こまめに手入れをします。花の形が少々イビツだけど、一つ一つに表情があり、はっとするほど、魅力的。

5月の母の日が近づく頃には、毎朝、薔薇を切ってきてくれる夫に感謝しながら、部屋のあちこちに、一輪、また一輪と飾っていることでしょう。


 今年の春は、このような、自然の営みが、とても愛おしく感じられます。

 昨日は、キリスト教暦では、復活祭(イースター)でした。「復活」「よみがえる」という言葉通り、今の混沌とした日本が、少しでも明るくよみがえっていくこと、復活していくことを強く信じたいと思います。

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