ひとつの 区切り
2年前から参加していた活動が この3月一杯で区切りがつき,
後は引継ぎ1回を残すのみとなった。
まったくの新人としてその場所に参加し始めて,毎回緊張の連続だった。
知識も経験も圧倒的に少ない自分が,
経験者,上位指導者を前にして ある事柄について自分なりの見解を発表する場。
レジュメに沿って発表する最中に,
「ここに書いてある○○ってどういう意味?」
「これはどういうことからそのように考えたの?」という質問が飛んでくる。
聞かれる側にとっては答えにくい質問をされて しどろもどろになること数知れず・・・ 。
尋ねられてはじめて,その部分は自分の中で曖昧な部分とわかって,答えに詰まった。
何とかその場を切り抜けて,と言うかごまかして,その後は自己嫌悪。
自分の持つ能力以上のことをやっているんだとわかって,
自分の能力のなさを思い知らされる日々だった。
自分の努力も足りなかった。
自分が情けなくて,悔しくて,涙が出た。
今,2年前の発表レジュメを見直すと,我ながら何が言いたかったのかわからないところがたくさんあって,これじゃぁ意味も意図もわかりにくかったよなと思う。
だけど,このときの私は わからないなりにもがいて さまよって,
何かをつかもうとしていたんだなとも思う。
毎回の試行錯誤の足跡 苦悩の痕跡と思えば,
自分の不出来な発表レジュメもなんとなくいじらしい。
もがきながらレジュメを作り,緊張しながら発表と応答を繰り返す中で,
自分の思考を鍛えてもらっていたんだと思う。
活動を始めた時と今とで,自分にどれほどの変化があったのかは分からない。
でも,以前とは違った感じがある。
少しの変化,少しの成長の手ごたえ。
私を成長させてくれた人たちに感謝しつつ,
その場から離れようと思う。