スイミングスクールにて

最近、私の通うスイミングスクールに新しい先生がきた。
44歳、男、独身、指導歴20年以上ということでした。
外見は穏やかなかんじです。
いいところは指導がわかりやすいところ。
とにかく言葉をあれこれ駆使して伝える努力をしてくれます。
たとえばバタフライのキック、たいてい「小さく強く、水を後ろに押すように」と
教えられる。とりあえず自分の思うようにやってみる。先生の見本のようにもやってみる。でもいまひとつわからない。
「膝から下を使って、足さきで円を書くようにして、さらに骨盤が前後にうごくように」言葉で書くと、うん?となってしまうが、身振り手振りがあってイメージしやすい。一つのことを伝えるにも3通りくらいの言い方をしてくれるときもある。
そこまでいってもらって出来ないわたしはなんなんだということはさておき、
なんといっても先生の指導の言葉が頭に残る気がする。
試合で緊張する時、一番心に残っている指導者のことばを思い浮かべるといいとか
色々な人から指導を受けるとき、それぞれの角度からみているので違ってくることもある。でもまずやってみて、それから自分に必要なところをつかんでもらえばいいとも。
大人を教える時、子供とは違った意味で気を使うだろうに、
相手を尊重した(変に子供扱いだったり、年配者扱いだったりすることなく)
わかりやすい指導だと感じ入っている。
もうひとつ、子どもが剣道の指導を受けているとき、
「今日注意したことを直すように。それをやっていては、これからさきうまくならない」と一人の先生から教えていただいた。
もう一人の先生が「そこを直すともっとよくなるってことやな」と言葉をたしてくださった。
子どもの表情が、きらっと変わる感じが見て取れた。
もちろんスポーツには、「気合だあ」も大切だけど、単にほめるだけでもなく、相手の様子をよく見て、伝え方にも気を使って・・・先生達もたいへんです。
泳ぐのも大切だけど、先生達の指導法をあれこれ見逃さないようにしたいなんて思うと、なんだかレッスン時間が忙しくなってきそうだ。

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