トラブル?
3日前になるが、Seedsの8月の定例会があった。
定例会は毎月開催し、結構まじめに取り組んでいる。
一つの単元を担当者が中心になって文献を講読していく月と
担当者が実習を提供し、その後クリティークをする月とがある。
ふた月が文献、ひと月が実習のペースでSeeds創設の頃より行っている。
今回の定例会は、ほぼ2年間の担当が終わり、新たに2年分の担当を決める日となり、どこを担当するか…まさに「今、ここで」色々なことが起こっていた。
そもそも文献講読にしている本が、第2版まで入れると47章あり
各章ごとに著者が違い、それぞれの研究領域の視点で自由に書かれており、内容は、Seedsにとってまさにファシリテーターのバイブル。
著者が我々の恩師であることが多い為、内容もさることながら、著者は
だれ?というあたりも気になる。
各章を読み解き、話題提供をするため、苦手な領域は、いやだな…。
あの先生の文章はわかりやすい…。自分の得意とする領域がいい…。
仕事や家庭の事情でこの月は担当したくない…など、それぞれの中に
色々な思いが交差する。
さっと決めて希望をいう者、手帳を眺めて考える者、
公平な決定を提案する者、迷っているうちに出遅れる者…など。
私はというと運悪く議事録係であったため、皆の希望をメモするうちに
当然出遅れることに。
「まずいかも…。」と直感し、とにかく担当内容は、考慮にいれず、
避けたい月を外そうということを最優先したつもりだが、避けたい月は
皆同じ。しかも哲学的要素の濃い内容で、だれも手が挙がらない。
一度は、別のメンバーが引き受ける雰囲気となったが、彼女の心理的負担が理解できたので、それに比べれば私の負担なんて何とかなりそうと、引き受ける提案をしてしまった。もちろん、自分の選択に「私はOKだよ」というところで表明したのだから、不本意な選択ではない。
そんなやりとりもあったが、何とか無事全部の担当が決まった。
嬉しいことに、彼女から担当表の作成の申し出もあり、ラッキー!
しかし、最初にそのことが分かっていたら、出遅れずに別の月を担当していたかも…。
イヤイヤ、そんなことは、今更考えてはいけません。
近々、この章を一読し、必要ならば参考文献を図書館に行って探さなくては…と、結構やる気満々なのである。
もう一つ人気のない哲学的な内容の章も「やるわ!」と手を挙げたメンバーと目配せをして、励ましあった。
2人にとって大変な所を引き受けてしまった・・という意味では、まさにトラブルが起きてしまったことになる。
私たちは日常生活で、できるだけ葛藤やトラブルと思われるものを上手に避けようとしていることが多い。その方が、楽でもあるし、安心だから。
だが、待てよ。
今回の申し出のように、自分にとってどうしよう…困ったな…と思われる
トラブルをあえて引き受け、そのことに立ち向かい、それがうまく処理できたとしたら、これはすごい自信につながる。
人間関係作りトレーニングの著書星野欣生氏は、トラブル-葛藤とのつきあい方-という章で、「葛藤こそ成長のエネルギーであると考えてみよう。」と述べている。
そうだ、このことではありませんか!!・・・と、嬉しい言葉に出会い、
まさに体験から学んだ出来事となった。
来年の2月(私の担当する月!)成長の糧となるよう、くれぐれもトラブルが再燃しないよう、早めに準備をするのだぞ・・と心に誓った日でもある。
乞うご期待あれ!