暑い夏が好き⁉

「めっちゃ暑いですねぇ。」数日はこの言葉が口を突いて出ます。もっと凄い言い方になると「命を脅かす暑さ」だそうです。そんな毎日でも、いろいろな対策をして、頑張っている私たちは素晴らしいと私は思います。

私は誕生日が8月だからか、寒がりだからか、季節は夏が好きです。抜けるような青空と入道雲と太陽。イメージ的には活動的で、自由で明るい感じ。私にピッタリ!なんてね。

私の子どもの頃は、家にエアコンなんて無く、鉄でできた扇風機が辛うじてブンブン回ってました。暑い時は、打ち水をして風鈴の音を聞きながら縁側でうちわ片手に、井戸で冷やしたスイカを食べて涼をとりました。昭和そのものの風景です。それで耐えられる暑さだったのです。夏日はあっても、猛暑日は無かったのではないでしょうか。もちろん、学校には扇風機すらなく、よく勉強できたものだと思いますが、講義をする側になった今では、生徒である私たちよりも先生は暑かっただろうなと思います。でも、何度も言いますが、耐えられる暑さでした。熱中症なんて聞いたこともなかった。炎天下で朝礼をして、校長先生の長い話を聞いていても、たまにフラッとする子が一人二人いる程度でした。いつから、こんなに日本は暑くなったのでしょうか?何だか呑気そうに「夏が好き!」と言うことに罪悪感すらもってしまうほどです。暑いということが人の命を脅かす季節を「好き」と言いにくく思うのです。なんだか悲しい話です。

孫が生まれ、健やかに幸せな毎日をずっと送ってほしいと願うようになって、SDGsは本当に大切な社会の課題だと思うようになりました。地球温暖化もその一つ。私の体感でいうなら、この50年で8~9度UPした気温。孫が50歳の頃には、50℃?日中は一歩も外に出られなくなってしまいます。何とかしてほしい。いや何とかしなければならない問題です。

縁側がなくても、井戸がなくても、エアコンの効いた部屋で、冷蔵庫でキンキンに冷やしたスイカを食べ、ソファーで孫と転寝ができる幸せを大事にしたいと願わずにはいられません。

日本の夏の風景が変わっても、いつまでも楽しいものであってほしいと、まだ夏が始まったばかりの今、汗を拭き拭き思っています。