新しい生活習慣

コロナウィルスの広がりで、世界的なパンデミックとなり、自粛を余儀なくされた3,4,5月。

それから、緊急事態宣言が解除され、少しずつ、日常の活動も戻っている様子。

第2波の心配も取り沙汰されており、油断はできない感じだけれど、街は活気づいてきた気がする。

マスクは必須だけれど、百貨店や飲食店は営業を徐々にはじめていて、先日も用足しに出かけた帰りに立ち寄った、アウトレットモールは、日曜だったこともあり、かなりにぎわっていた。

路面に面した店の扉は開け放されており、入場制限のある人気店は、2メートルくらいの間隔をあけて長蛇の列となっていたし、フードコートは、混雑中の放送が時折かかり、時間を空けての利用を呼び掛けていた。ショップのレジ前には、アクリル板がおかれていたり、ビニールシートで壁ができていた。中には、フェイスシールドをしている店員もいて、これまでとの違いを感じた。

感染が拡大していた頃は、日に日に報道される感染者の数が気になっていたし、緊急事態宣言の間はこのアウトレットモールも、系列の多くの店舗も休業していたせいだろうが、春物の衣料品在庫が相当あるのか、セールの規模が大きかったように思う。それをめざして、多くのお客が来ているんだろうなと感じた。私も、いつも立ち寄る店をささっと覗いて、チョコレートや紅茶などをお値打ちに買ってくることができた。食品だって、賞味期限があるので安いのだ。

飲食店や居酒屋だけでなく、衣料品や食品の販売にも、コロナ禍の影響は出ているなと感じる。

 

ネットでの買い物も、この”STAY HOME”期間に、いつも以上に増えた気がする。

ついつい、いつも使うサイトを、丁寧にのぞいてしまうという習慣も、今まで以上だ。いつもなら、買い物のついでに、買ってきてしまうワインなども、ちょっとお得なものを見つけると送料もかかるしと、まとめ買いなどをしてしまう。

飲みすぎないように気を付けなければ・・・

ネットでの買い物で、今、お得に売られているのが、口紅やファンデーション。

確かに、私もマスクに付着するのが嫌で、最近は色味のある口紅はつけないし、ファンデーションも顔の上半分にしかしっかり塗らない。いつもなら、ディスカウントされないような一流ブランドの口紅が、半額近い値段になっているので、ちょっと気持ちがそそられてしまう。

そのくらい、購買活動が停滞し、しかも同じように多くの女性は行動変容しているから、いつも必ず売れるものが、急に売れ残ったりしているのだろう。これも新しい生活習慣の影響と言えるのだろう。

あとは、テイクアウトの食事が、定番になってきたこと。

夫のリモートワークが定着し、4月、5月、6月と三か月目に入っている。毎食、朝、昼、晩と食事を作るのも、飽きが来ないように工夫するのも、簡単ではない。買い物もなるべく、頻回に行かないように、食材はまとめて生協の宅配を利用している。NHKの料理番組も参考にしたり、スマホで作り方を調べて、新メニューに挑戦したり、ネットで、おいしそうな食材や、レストランのカレーやシチューのレトルトを取り寄せたりするものの、たまには、外食もしたくなる。でも心配だし・・・。混雑していたらと思うと、躊躇もしてしまう。

そこで、近隣のテイクアウトのできる店を検索してみると、日に日に、お店もメニューも増えている。しかも、スマホで簡単に予約ができたりするのがうれしい。あとは、時間に取りに行くだけ。決済もカードで済んでいるので、品物をもらってくるだけでいい。そんな店も増えている。

家で、のんびり、気兼ねなく、プロの作り立てのお料理を堪能出来て、家だから、いつもは運転手が飲めないところ、一緒にビールで乾杯もできるのは、ありがたい。これも、これから、我が家の週末には、定着する食べ方になっていくような気がする。

「感染対策」これは、お店も、利用者も、ひとりひとりが、気を付けて成り立つもの。相手に依存せず、自覚をもっていないと、いけないなと思う。自分のためにも相手のためにもだから。

安心して暮らしたい。自他にとって、安心できる暮らし方を、創造していくのが、これからの生活様式なんだろう。リモートでできるのであれば、その方が、参加者が安心できる。確かに、微妙な間合いや表情などを読み取れないということもあるかもしれないが、命あってのものだし、それでも、顔を合わせなければ、無理なケースは、万全な対策をしたうえで、するしかない。

ひとつひとつが、選択の連続だし、自分にとって納得のいく判断をし、選びたい。

「いつもどおり」ということができないこともある。

これは、ひとぞれぞれの感覚の違いもある、価値観の問題であったり、生来の性格や性分もあるだろうと思う。これまでは、あまり意識せず、その場の雰囲気に押し流されたり、乗ったり、あとで、ちょっと引っかかったりして、ま、いいかとあきらめたりすることもあったけれど、普通にしてきたことが、普通にはできなくなっていることもあるのだから、改めて、意識して、選択をしていきたいと思う。

何より、この新型コロナ感染症のことがまだまだよくわかっていないことが、問題なのだ。

経験値から、なんとなく、わかってきたことだけで、判断していかないといけない。

流行の具合も、例年のインフルエンザのように予測もできないし、この秋冬の見通しも立たない。

なるべく情報を整理し、取り入れながら、そのとき、そのときに、自分で決めていかなければならないことでもある。それが、ひとり、ひとりに、問われているのだ。

でも、そんなことばかりに気を使っているのも、ストレス。

たまには、緑の中で癒されたり、気持ちのいい風を感じたり、土をいじって花を育てるなど、自然に触れてみるのもいい季節だと思う。少しずつ、屋外での楽しみも再開したいと思う。

近くのゴルフ場も、新しいルールで再開している。レストランを閉めて、休憩はなしの軽食付きスループレーだ。食事は屋外のベンチやテラスでいただく形式。自分のクラブバッグは、自分で車から降ろして、カートに積む。クラブハウス内では、マスク着用で、すべて機械の自動受付、それも、当分、定着していくのだろう。慣れていくことで、また、新しい何かがわかってくるのかもしれない。

それを、楽しみにもできるようにしたいものだと思う。運動不足解消のためにも。