桜色のおたより

桜が満開になってきましたが、春の訪れを喜ぶ気持ちは、すっかり遠いところに置き去りのままですが、皆さんいかがお過ごしですか。せっかくの春の到来を、心底、嬉しいな、美しいな、と思う気持ちには、中々なれないままです。

明日からいよいよ4月。
新学期も始まりますが、本当に先行きが見えてきませんね。
だれもが一応に気をつけて生活をしているものの、新型コロナウィルスの感染のリスクは、どこにでも潜んでいるので、この難局を乗り越えるには、まだまだ時間がかかりそうですね。

そんな中、今朝の朝日新聞の「声」のコーナーに目がとまり、若い人の投稿を読んで、鈍よりしていた私の気持ちが少し軽くなり、晴れやかになりましたので、ご紹介したいと思います。

一つ目は、「遠慮なく若者を頼ってください」というタイトルの投稿で、年をとることは必然で、そのことを悪く思わず、遠慮しないでどうぞ、若者を頼ってほしい、「ごめん」ではなく「ありがとう」と言ってもらえればうれしい。自分たちも大人に育ててもらったから、お互いにできないことを助け合っていきましょう・・・。
高齢者の方をいたわってくれる気持ち、温かな青年の思いに感激!


もう一つは、高校時代に読者の人から励ましの手紙をもらい、つらい思いをした時は何度もその手紙を読み返すことで、自分は救われてきたことが、綴られていました。
いろんな人と出会う中で、あなたの気持ちをわかってくれて、そのままのあなたを受け止めてくれる人がいると思うから、あなたを苦しめたり傷つけたりする人の言葉に悲しまないで。と書かれていたそうです。
つらい時には、その手紙を何度も読み返し、救われてきたこと、そして社会人3年目の今、一緒に笑ってくれる大切な人もできて、あの手紙のおかげで頑張れています、という素敵な告白です。
この投稿にも、私は思わずほろりとしてしまいましたが、よく頑張れたね、という思いと、こんなふうに素直に感謝できる彼女自身も素敵だな、と思えました。

ここのところ、落ち込むようなニュースが多くで、どんよりと重苦しい気持ちばかりでしたが、桜色の花びらが、ふっと舞ってきたように、嬉しい時間をいただきました。