プライバシー保護と情報公開

毎日、まだ新型コロナウィルスの脅威が拡大していますね。

このところは、日本のニュースと合わせて、欧州の様子を報道しているものが増えてきています。 気になるのは、愛知県の感染者数と大きなクラスターの存在。

とくに高齢者施設の連鎖的な感染が起きているようなので、ひどく心配です。          地域は比較的限定されていますが、介護の現場は、本当に大変だと思います。

とくに名古屋市では、南区、緑区のデイサービスの休業要請、同時に小中高等学校の休業が重なり、在宅介護のヘルパーは、人手が不足していると聞きます。小さいお子さんを持つヘルパーさんは、仕事を休まざるを得ないこともあり、いつもより少ない人数で、対応しているのだそうです。

その中にあって、愛知県や名古屋市での感染者の発表は、性別、年代のみで、ごく限られています。何区のどの施設の方なのか、どの町の方なのかの詳細は、プライバシー保護の観点から発表されません。企業に関連した人についてのみ、企業側からの発表がある程度です。

15日の新聞にも、「情報公開、ケアマネ切実 観察対象者しらず対応」という記事がありました。

風評被害やデマなどを思うと、それも致し方ないでしょうが、その周りの濃厚接触者の方や、健康観察者の方のお宅へ、介護の仕事のためにヘルパーが入ったり、ケアマネージャーが訪れたりする場合もあります。それは、仕事ですので、その方が、現在健康観察の対象になっている方かどうかの情報は、事実として介護士や事業所には明らかにしていただきたいなと思います。万一その健康観察者が感染していた場合、二次感染、三次感染の恐れも生みます。知っていればそのご家族に発熱者が出た場合も、適切な対応が迅速に取れるはずです。

私も以前、親たちが何年も在宅介護のヘルパーさんたちにお世話になりましたが、高齢者宅の介護を担っているヘルパーは、家族のように、それ以上に、親身になってお世話をしてくださっています。その方々の健康のためにも、必要な情報開示は、適切にしていただけたらと切に願います。