無いものねだり
先日一つ年下の従妹に久々に会いゆっくり話す時間を持った
幼いころ年が近いこともありよく遊んだ従妹だ
彼女は運動神経もよく鬼ごっこや缶蹴りなどをやっても
いつも中心で活躍していたように記憶している
運動音痴の私には羨ましい限りだ
再会してお互いに初めてわかったことがある
小学校の5,6年生のころ私は彼女の家に遊びにいく時はいつも近所の公園で遊び
お腹をいっぱいすかせてから公園のそばにあるピザのお店で
ピザの食べ放題をするのが楽しみだった
私の生まれ育った地域には今では馴染みになっているピザ屋というものが
当時は存在しておらず
彼女の家のそばにあるそのピザ屋は憧れの的だった
サラミやコーンやシーフード!
当時の私には飛び切りのご馳走だった
なので彼女のことが羨ましくそれを彼女に伝えたところ
逆に彼女は私の家に遊びにくる時にはいつも
我が家から50mほどのところにある駄菓子屋に
10円玉を数枚握りしめてお菓子を買いに行くのがとても楽しみだったとのこと
彼女の家の近所には駄菓子屋はなかったので
安価で自分の好きなものを買って満足できる
駄菓子屋に行くという事がたまらなく嬉しかったようだ
お互い無いものねだりをしていたことに気づき
数十年たって初めてそれを伝えあい
大笑いした再会になった