土用の丑
梅雨が明けた!と喜んでいましたが、今週は何だか天候不順な日が続きました。
天気予報によると、明日からまた夏の暑い日差しが戻ってくるようです。
そして、明日は土用の丑とのこと。
スーパーに立ち寄ったら、大きく看板が出ていました。
明日は街のあちこちで、鰻を焼く良い匂いがすることでしょう。
鰻の思い出と言えば、小学生の頃、母の代わりに近くの魚屋さんへ
生の鰻を買いに行ったことを思い出します。
ヌルヌルしたうなぎが、カゴに一杯入っていて、でも魚屋のおじさんは
上手に掴んだかと思うと、大きなまな板の上に乗せるや否や、
うなぎの首元にぐさっ!と大きな釘を打って、あっという間に裁いていくのを
子供心に残酷・・・と思いながらも、そのさばき具合の綺麗な動きに圧倒されて
呆然と見ていたものです。
お店の奥さんが隣でうなぎを焼いて、もうたまらなく良い匂い・・・。
でも、母は必ず生のうなぎを買ってくるのよ、という言いつけで、
おじさんもわかっているから、「あいよ、できたよ」と
何もいわないでもビニール袋にいれて渡してくれます。
家族はその時、おじいちゃん、おばあちゃん、父、母、父の弟、私と姉の
7人家族だったので、大変だったと思います。
いつもお店やさんのうなぎの味はどんな味なんだろう・・・と思っていました。
そして、焼いたうなぎを買うのは、きっとお金持ちなんだ、と、ずっと思っていたことも
なんだか懐かしい感覚です。
昭和の良き時代、母が勝手口に近い庭のところで、うなぎを焼く。
その周りで夕日を見ながら、手伝っているのか、邪魔をしているのか・・・
そんな子供時代でした。
すっかり便利になったこの時代、コンビニでも宅配でも、うなぎが簡単に
食べれます。
稚魚の高騰で、一匹2000円近くしているのを見ると、中々買わないで
通り過ごしでいますが、夏バテ防止、精を出すにも、明日はなんとかして
食べてみたいものです。