楽しみ下手?
今日は11月1日。昨日は10月31日。
昨日は出会うとちょっとビックリする人達に何人も出会った。
私は大学で非常勤講師をしているので、まずはその大学でセーラー服の男子学生や酷く顔色の悪いお人形のような女性、カボチャのようなスカートに黒いトンガリ帽の女性にも出会った。
買い物に寄ったショッピングモールでは、顔に大きな傷のあるミニスカートの看護婦さん姿の団体やゾンビのような男性の集団にも出くわした。
もちろんこれは言うまでもなく「ハロウィン」の仮装。
数年前まではこんな姿は日本では見られなかった。
「ハロウィン」は欧米で行われている収穫祭で、日本にはない習慣。
「トリック・オア・トリート」と言って子供がお菓子を貰って歩くのは、日本の「お月見どろぼう」と似ているが、これは十五夜の御供えを貰うものなので全く違うものなのだと思う。
日本の収穫の中心はお米なのだろうから、10月31日ではちょっと遅い。もともとは日本にはそぐわない習慣なのかもしれない。
でも、今や経済効果は2月14日のバレンタインデーをも超えたそうだ。まあバレンタインデーもなぜ日本であれほどの騒ぎになるのかは分からないものなので、起源や意味が分からなくても楽しく騒げれば何でも有、というのが日本人的なのかもしれない。
我々の頃はクリスマスぐらいだったので、楽しみが少なかった。今の子たちは多くの楽しみのチャンスがあっていいなと思う反面、その度に費用がかかって大変だなとも思う。それにみんながやると「やらねばならない」と思って無理している人もいないかなぁとちょっと心配になったりもする。まあ楽しむことの下手な世代のやっかみかもしれないが…
私は、毎年この時期に仮装した若者に出会って、ビックリしたり少し笑ったりして楽しませてもらうことにする。外人の先生方のように、トンガリ帽子をかぶって授業をする勇気は私にはまだない。