里帰り

 “里帰り”とは言っても、私の出身は今住んでいる地域なので、厳密にはちょっと違い、1995~2000年までの6年間を過ごした関西・阪神間の地が第二の古里と思っています。
転居の当初は子ども2人、長女がやっと幼稚園に上がる年だったのですが、その子が既に成人式を過ぎているので時間の経つのは早いものです。
今年は私たちの母校・南山短期大学が南山大学・短期大学部に完全移行する年なので、短大の同窓会「南翔会」が独自の活動をする最後の年にもなっています。
南翔会には関西と関東に支部があり、合同同窓会「ホームカミングデー」を毎年、母校だけでなく、各支部で開催していたのですが、それも最後の年になりました。
そんな年に、同窓会の役員でいるのも何かのご縁とばかりに、最後の関西のホームカミングデーにお邪魔してきました。
各支部には嫁いでその地に長く住んでいるという卒業生が何人もいます。私が関西にいたときにも、人間関係科の先輩だけでなく、英語科の先輩からもホームカミングデーで一年に一回の逢瀬に「久しぶり、元気にしてた?」と声をかけていただき、同窓生とパイプがぐっと太くなる感覚を何度も味わってきました。「以前に関西に…」と自己紹介すると、10余年ぶりの再会に「そうだったの、元気そうで何よりね!」と暖かく迎えてくださいました。
「たった一年に一回の逢瀬」をそれ以上に感じている同窓生、参加者は多く、他の方の自己紹介でも「昨年お話したことのその後です…」と近況報告をする人が何人もいました。
「孫が生まれておばあちゃんになったわよ」「最愛の人を見送りました」「娘が結婚して夫婦2人の生活が始まりました」「子どものPTAの委員を始めました」etc.
女性のライフステージのいろいろな場面が報告され、その1年の変化を一緒に一喜一憂してくれる仲間がいると言うのは本当に暖かいことだと実感しました。
出身校がなくなるというのは帰る場所が一つなくなるという寂しいことです。ただ、関西のように支部での同窓会と言うのは、人と人の中に“場所”を作り、実現している一つの形だと思うと良いのかもしれません。
そして、同窓生の中でもう一つ確認できることが「ラボラトリー体験学習」という学びにもまた一つの“場所”できると言うことです。
今日出会った後輩が言っていました。「人関での学びを見つめ直して、新たに自分のものにしていくことが必要になってきている時期だと思える」
同じ思いで私も過ごし、そしてSeedsも活動しているんだよなと思いました。

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