ネット宅配
ゴールデンウィークも終わり、普通の日々が戻ってきた。
といっても、我が家はとくに遠出するわけでもなく、3月末に生まれた孫の
初宮参りをして、夫側妻側のじいじ、ばあばもそろって、総勢8人で神社でお祓いをしてもらい、
みんなで会食した。
その三日後、義母がそのひ孫に会いたいとのことで、うちでみんなが集まることになり、
お節句の祝いも兼ねて赤飯を炊いて持ってきてくれて、息子一家がやってきて、
1日ゆっくり過ごして行った。
「生後1か月の子と、上に2歳5か月になる子もあって、買い物をどうしているの?」
とお嫁さんに尋ねると、大手スーパーのネット宅配を利用しているとのこと。
宅配エリアになっているスーパーが2つあるそうで、午前中に、欲しいものをネットで
注文すると、午後届けてもらえるそうな。
特売品も、同じ値段で買えるので、二人を連れて出かける必要もなく、
子どもたちがゆっくり昼寝している間に、牛乳や卵、肉魚、野菜の生鮮などの商品が
届くのが便利らしい。それらで日持ちのする作りおきのおかずをあれこれ作っておくそうだ。
そういうサービスは知っていたけれど、あちこち出かけていることが多い私は、
使ったことはない。出たついでに、買ってくる方が都合がいいので。
義母は、運転しないし、高齢なので、もうずっと生協を利用しているという。
歩ける範囲にスーパーやコンビニのない田舎暮らしだけれど、生協の配達は
してもらえるそうだ。家の周りで野菜を作ってるので、そのくらいで足りるそうだ。
隔週くらいで、夫が行ったときに、重いものなど、車で買い出しをしている。
先日、夫が、義母と一緒に買い出しをした、ペットボトル24本入りのお茶の箱を
実家におろしてくるのを忘れて、車に積んだまま持って帰ってきてしまった。
次回持っていくことも考えたけれど、もう、暑い日もある陽気になってきているし、
冷たいお茶をすぐに飲みたいだろうなと思い、同じものをネットで注文して義母の家に
配達してもらうことにした。翌日には届くという。電話をして在宅時間をきいて、注文完了。
便利な世の中だ。
私の父も運転をやめて、もう2年近くになる。重い買い物は、弟が行ったときに
していたが、最近は私に頼んでくる。先日も欲しいものがあれば買っていくと電話すると、
お米が少なくなったという。
戦時中を乗り越えてきた世代のせいか、お米が足りなくなるのは、本当に恐怖のようだ。
まだ、5キロの袋を開けたばかりなのに、5キロのお米を2つか3つ買ってきてほしいという。
重いので、5キロ1袋にしてほしいというと、車もないし弟も忙しくて頻回に買いにいけないから、
頼みたいと引き下がってくれない。
それで、考えた。「そうだ、ネットで注文しよう!」
さっそく、実家で、タブレットから私が登録している通販サイトで検索してみる。
全国各地のおいしそうなお米が、あれこれと出ている。
コシヒカリが、送料無料で手ごろな値段で出ている。ご希望通り、5キロを2つ、注文した。
配達日も、デイサービスに行っている日は避けて、家にいる日の昼間に指定する。
後日、ちゃんと届いたかどうか父に確認すると、「届いたよ。便利なもんだなぁ。玄関まで
入れてくれるから、助かるわ。」と。
ネットから、重いものや嵩張るものを注文して、宅配を頼むことができるのは、本当に助かる。
車がなく、買い物に行きたくても、大きなスーパーには歩いてはいけない親たちにとっては、
ありがたいサービスだ。こちらも、車で大量買いせずに済むのは、ありがたい。
日ごろは、私も通販サイトを利用することが多い。
デパートや専門店で見て気に入ったものを、さらにネットで検索して、
最安値を探して買ったり、旅先で見つけた食器などを、窯元がやっているwebサイトから
注文して買い足したりもする。
交通費をかけて遠くの専門店に行って定価で買うよりも、ネットで見つけて配送してもらう方が、
サイズや在庫があるかどうかもその場でわかり、ポイントも貯まって何かとメリットが多い。
こうして、ネットの宅配を多くの人たちが利用するようになり、配送会社の配達員たちの
負担が大きいという。再配達の問題も大きいと。加重労働の問題にもなっている。
子育て中のママも、高齢の父母たちにとっても、買いに行く時間と手間を省ける
ありがたいサービスだけに、できるだけ、在宅できる時間を指定して、確実に受け取り、
重いものを運んでくれる配達員さんに、感謝したいと思う。
うちは、集合住宅の8階。エレベーターの停止しない階なので配達員さんは階段を1階分
上がってもらわないといけない。女性の配達員さんが、まとめ買いの水やお茶の箱を急な階段を上がって
運んでくれたときは、申し訳ないなと思ったものだ。
ここ数日、連休中に注文したものが、あちこちから、ほぼ、毎日届く。
同じ配達員さんに連日のように、お世話になっている気がする。
「ありがとう。」受け取りの印を押しながら、感謝を言葉にしよう。