老親との時間

 11月も、もう、あと1週間。
12月に入れば、クリスマス、年越し・・・
慌ただしい季節が迫っている。
新しい仕事について、ちょうどもうすぐ1年。あっという間だったような、長かったような・・・
何十年ぶりかで、フルタイムに近い働き方。しかも、年中無休のサービス業なので
休みは、シフト制で週に2日が不規則にあるのみ。
その中で、欲張りの私は、限られた時間を、目いっぱい使って、やりたいこと、やるべきこと、
したいこと、いろいろ盛りだくさんの毎日を、この1年近く続けている。
そんな中で、老親との時間は、今、大事にしているものの大きな部分を占めている。
老いてもなんとか2人でやってくれているが、母は2年前から物忘れがひどくなり、
介護認定を受けた。定期的にクリニックへ行って、薬をもらっているだけだが、少し遠いので、
私が休みをもらって、車でクリニックへの送迎をしている。その日は、いつも父も一緒だ。
母の日常を一番よく知っているのが、父だからだ。母は、いつも、病院に行く数日前になると、
行くのが嫌だと言いだす。
私に負担をかけていると言う気持ちと、行っても治らないという不安な気持ちが混ざっているように
思えるのだが、毎回、電話で、なんとかなだめて連れて行く。
クリニックでは、受付をし、血圧を測ってもらい、先生と母と父と、私の4人で、変わりがないか、
日常の様子を話しする。時には、検査やテストをすることもあるが、毎回ではない。
そのときの母は、結構思い切った発言もする。先生に対して、慣れてきたせいもあるが、びっくりするような切り返しをすることもあって、自分の感じたことをぽんとはっきり口にすることもある。
昔は、あまりそういうことを思っても言う人ではなかったが、たぶん、これが、本当の母の一面なんだろうなと思ったりする。
診察が終わると、薬を処方してもらって、薬が出来上がる間、クリニックの隣にあるベーカリーに行く。
カレーパンで有名なパン屋さんで、いつも、朝早くから人でにぎわっている。
パンを買うと、珈琲が1杯サービスでいただけて、買ったばかりのパンをそこで
いただくこともできる。
ここで3人で珈琲を飲んで過ごすのが、いつもの習慣になっている。
陽気のいい日は、そのあと、公園に寄ってみたり、買い物をしたり、
ランチをしたりして、外の時間を少し愉しんで帰る。
そろそろ年末、お正月の集まりは、どうするか・・・・
毎年、実家に、私たち家族と、弟の家族が集まって、おせちを肴に
年の初めに顔を合わせるのだが、母の具合も考えると、そろそろ実家でやるのも
どうかなと思って、今年はどうしようかと思っていたら、弟からメールがきた。
来年の春、大学を卒業し、東京にある会社に就職が決まっている甥っ子が、しばらく
名古屋を離れると思うので、このところ、バイトや何かで、ちゃんとみんなに逢えなかったり
していたから、逢いたいと言っているという。
そこで、弟と相談して、今年は、実家近くの料理屋さんで会食をすることにした。
みんなが集まれるのも、それぞれの事情で、できたりできなかったり、変わったりするだろう。
その時々で、やり方は変わっても、みんなにとって、いい時間となり、負担の少ない形で
できれば、それがいいのかなと思う。
実家の父に報告すると、ほっとしたように明るい声だった。
お正月、甥っ子も姪っ子も、うちの息子たちも、みんな揃って、
楽しい御膳を囲めるといいなと思う。


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