6月の例会

6月の定例会では、前回の続きの文献、キャス・サンスティーン、リードヘイスティ著 (NTT出版)「賢い組織は『みんな』で決める リーダーのための行動科学入門」3章「カスケード効果」を読みました。

集団のメンバーが互いに影響し合う状況では間違いが増幅されることが起こる、という考えをカスケード効果で紐解いています。社会的カスケード効果は人が互いに影響しあい、その結果自分の持っている知識を無視しても公表された他者の意見に頼るようになるときに発生します。カスケードには情報カスケードと評判カスケードの2つがあります。
情報カスケード=人は他者がもたらした情報への敬意から口をつぐんでしまう。
評判カスケード=人は他者から避難されないように口をつぐんでしまう。
このようなことが実験や例を出して書かれていました。
例会では、このようなことは実社会の中ではよくある話だと話されました。世に言う「長いものに巻かれろ」「勝ち馬に乗る」などという話しに近いことだと話されました。
最近話題の日大問題、加計問題、女子レスリングの問題もカスケード効果に関係しているのかもしれないなど話し合いました。

自分で考えて、自分の思いを自分の言葉で伝えていくことは、思う以上に難しく大切なことなのかもしれません。
良ければ皆さんもこの本を読んで、ご意見を聞かせてください。

例会議事では、7月9日(月)と開催が近くなった「実家に帰ろう」についてそれぞれの参加を確認し、今週末に開催される日本体験学習研究会への関心を話して終了しました。