1月の例会
新しい年を迎え、新春の例会を1月20日(日)に行いました。
今月は文献「賢い組織はみんなで決める」から、第10章「トーナメント方式の活用法」です。
最近では、インターネットを活用した新しいアイデアや想像力を刺激する電子版トーナメントも注目されています。この本によると、すでにアメリカでは、2006年、「ネットフリック賞」という賞金1万ドルを課すコンテストがあり、この時は150カ国2万人のチームが参加したそうです。今や情報もインターネットで簡単に共有できる時代ですが、アイデアを生み出す活用法も新時代へと突入しています。
問題解決や意思決定のために役立つトーナメントをどのようにデザインしていくか、それが鍵となりますが、参加人数はどれぐらいが効果的か、賞品の形式は一人勝ちのものがよいのか、ある程度分配された方がいいか・・等々。
オバマ時代、アメリカ連邦政府によるトーナメントの利用に関するガイダンスを示したことにも触れてあり、政府レベルで様々な分野で情報分析を向上させるために、予測トーナメントを積極的に活用し、また開発していたことを知りました。
スポーツ界では、よく活用されているトーナメント方式も、政府や国家レベルで活用されていることや、形式や内容によって取り組むモチベーションの質に差があるなど、私たちの動向は様々なものに影響を受けると言えるでしょう。
・何を目指しているトーナメントか、トーナメントをする目的がはっきりしないとやる意味がない。
・熟議集団は、極に走ったり影響力のある人や最初に発言した人の言葉に影響されやすいが(それで誤った判断をしがちだが)トーナメントは人の影響を受けない方式と言える。
トーナメントをする上でこれは大事なポイントではないかな、とメンバーの一人からの意見を皆で共有したりもしました。日々刻々と世界の社会動向が変化しつつある現代です。このグローバルな時代に私たちはどのように社会の有り様を見ていく必要があるのか、その点も気になるところです。
この章では、最後に「森をみよう」という頁がありますが、木を見て森を見ないことは落とし穴だと比喩的に警告しています。自らの組織の外に目を向け、外部からの助けを求めることで、驚いたり、ワクワクしたりすることがいっぱい出てくる可能性がある、そこにトーナメントの醍醐味があると言えるでしょう。
井の中の蛙に止まらず、チームで共有したり、世界に声をかけていくこと、広げていくこと、そこから新たな発見や開発が生み出されるからです。
懸賞付きのトーナメントとしては、大航海時代、当時のイギリス議会が航海技術の向上のために懸賞金を出したという記録があるそうです。これによって緯度・経度が定められ、航海上の安全に役立つ発見になったとのこと。
こんなずっと昔から、活用されていたという事実にも、一同「へぇ〜」と、驚きました。
「下町ロケット」みたく、切磋琢磨に、自分たちだけの利益を求めずに淘汰されていくプロセス。チーム力。これも大切な財産だね!、そんな意見にも共感しつつ、みんなで読み解くことで、トーナメントの活用法について楽しく学ぶ時間となりました。
運営については、2018年度の会計報告の承認と2月6日(水)14:00-17:00 に開催する「実家に帰ったみたいに・・・」について確認し、例会後は、いざ!新年会。
車で20分程、走った住宅街にある某ビストロで、旬のお料理を堪能しました。
今年度もどうぞ宜しくお願いいたします。