会いたい人には会うぞー

11月の最終週末(こんな言い方あるのかなぁ)に、前から行こうと思っていて実行できていなかった、元仕事仲間のお墓参りに行ってきました。場所は山口県周南市。彼の実家近くの小高い山にお墓はあります。ちょっと遠いのと、彼のお母様とは懇意にさせていただいているものの、お伺いするとなると、ご迷惑もおかけしますので躊躇していました。
今回は二男が「援助するから好きな所に行ったらいい」と言ってくれたこともあって、少し勇気を出して行くことにしました。

名古屋から山口まではちょっと距離があり、道中でも行きたい所があったので、それも一緒に実行することにしました。
1つは大阪で長年会えていなかった人たちに会うことです。もう1つは、行ってみたいと思っていた尾道を一人でぶらぶらすることです。ということで、大阪一泊、尾道一泊、最後に周南市一泊の3泊4日の旅に出かけました。いつものように、夫と愛犬モフはお留守番です。


大阪には私が若い時から育ててくださった恩師や仲間などが多くいます。とはいえ、もう何人もの方が鬼籍に入ってしまいました。今回は、私が初めて社会人を対象にしたTグループ(人間関係を学ぶことに集中した合宿研修)でトレーナーをした時に、相方(コ・トレーナー)として指導してくださった恩師(今月13日で99歳)と、その妻であり社会福祉法人で働いていた時の地域は違いますが同じ立場で、先輩として沢山助けていただいた方に会うことができました。恩師は療養型の病院に入院しており、そこに案内してくださったのも、Tグループのトレーナー仲間として、多くのことを一緒に体験してきた兄のような叔父のような存在である方でした。彼は7年ほど前から闘病中で、なかなかタイミングが合わず会えていなかったのですが、今回はやっと念願がかなって時間を過ごすことができました。
この歳になると、若い頃の私を知っていてくれる人は少なくなってきたので、4人で一つの空間を共有してできる近況報告と昔話は、本当にありがたく愛しい時間に感じることができました。私はこの人達から多くのことを学び、支えていただいていたので、長ーい時間を経ていましたが、この時間も私は、ちょっと無邪気に甘えて過ごさせていただきました。と同時に、私は今、この方たちから受けた恩返しを、次の世代に対してできているのかと考えさせられた時間でもありました。加えて、案内をしてくださった方は、病気によって発声ができないので、2人で共に無言で歩きながらも彼から感じる気遣いやあたたかさは、私にとって他では味わえない時間にもなりました。

大阪ではあと2人の方に会うことができました。一人は年に1~2回は会っている方なのですが、彼も30年ほど前からの友人で、私のことをよく理解してくれているので、時折会うととっても温かい言葉をいただいて、励まされたりホッとさせてもらえたりするのです。今回は仕事終わりの短い時間でしたが、自分の誕生日という大切な日にもかかわらず、私に会いに来てもらえたことは本当に感謝でした。年齢も経験年数も私より少し後輩になるのですが、これからも時折甘えさせてもらおうと思っています。

もう一人は、Tグループ仲間の中で同期と言える人が少ない私にとって貴重な存在である方です。彼女は夫と同い年の少しお姉さんなのですが、社会人としてTグループに接するようになった時期も、社会福祉法人で活動しだした時期も非常に近く、プライベートの付き合いも沢山してきた仲間中の仲間です。最も尊敬する先輩(この人も今春鬼籍の人になりました)も共通しており、大切に思うことも共通しているところが多いので、性格は随分違うのですが、私にとってなくてはならない存在です。彼女も数年前から透析をしており、仕事もほとんどしなくなっているので、自分では「もうあまりお役に立てないわ」と言うのですが、私にとっては少ない言葉で最もよく私のことを理解してくれる存在として、いつまでも傍にいてほしい方なのです。今回も最後に「そうそう、そうだよねー」と言ってくれる存在として、元気でいてよねとお願いして別れました。無条件に楽しい時間でした。

翌日は大阪から尾道に動きましたが、新幹線からローカル線に乗り継いだので、ゆっくり瀬戸内海を味わうことができて、ローカル線も良いなぁとしみじみ思いました。尾道は予想通り静かな町で、観光客もいるのですが、どこか落ち着いた感じや長閑な感じがあって、一人でウロウロするにはピッタリの町でした。島に渡っていく船が多く発着しているのも、私の想像力をくすぐるものでした。晩秋でしたので、紅葉も綺麗でしたが、予想よりも猫ちゃんとの出会いが少なくて、ちょっと残念でしたが、地元の人と短いですが会話を交わすこともでき、尾道ラーメンや尾道焼も食べることができて、満足の時間でした。

最後の周南市は、言うまでもなく亡くなった仲間のご家族に温かく迎え入れていただき、本当に自分の実家に帰ったような時間を過ごさせていただきました。都会暮らしの私には、今でもこんなところがあるのかと思わせる、部落(今はこういう言い方しないよね)全体のお墓が点在する小さな山のてっぺん近くにある竹林に囲まれたお墓では、誰に邪魔されることもなく、彼の好きだった焼酎を手向けながら、ゆっくりと時空を超えて彼との会話を楽しむことができました。
ご両親や彼のパートナー、それに焼酎を少し飲み過ぎた叔父様が語ってくれる彼の様子は、出会ってからの彼に繋がっているのがよく分かり、そこにいなかったのにも関わらず、その時の彼を見ているような感じが心地よかったです。逆に私が語る思い出話は、ご家族が知らなかった彼の様子が伝わったようで、喜んで聞いていただけたのが嬉しかったです。時間を忘れてゆっくりと語り合い、尾道では食べられなかった(行こうと考えていたお店が3つとも予約でいっぱいでした)海の幸も沢山いただきました。こういう繋がりも彼が残してくれたものなので、あまり実母には優しくない私ですが、これからも彼のご家族とは仲良くさせていただき、優しい気持ちを味わおうと思っています。ご縁のある方には、誰でも訪ねてほしいと仰っていたので、ご縁のある方は是非訪れてみてください。喜んでいただけると思います。

10月に引き続き旅行記のようになってしまいましたが、私にとっては貴重な4日間だったので、お許しいただきたいと思います。
私はこんな素敵な人たちに、気にかけてもらい支えてもらって、生きてきたのだと改めて実感した時間を過ごすことができました。そして今の私を支えてくれている家族や友人、仕事仲間、先輩や後輩、みんなへの感謝も忘れることなく(あまり直接は表現しないかもしれませんが)、これからも私らしく正直で率直な人生を送っていきたいと思っていることを、ここに記しておきます。

どうぞ皆さんも、会いたい人には時間を工面して、遠慮せずちょっと勇気を出して会いに行ってください。そこにはきっと素敵な時間が待っています。