興味本位

私の住む名古屋に今年の2月から、新しい公共の乗り物が登場しました。SRTというのですが、ベンツの車体が2台連結したバスで、名古屋の都心を周回するようなコースで走っています。ただ運行日は金・土・日・月で時間も9:00~18:00までなのと、同じ場所を地下鉄が走っているので、あえて乗らなくてもいいものでもあります。SRTはSmart・Roadway・Transitの頭文字をとったもので、車内で名古屋の情報を流したりしていますので、観光客をターゲットにしたものだと思われます。
これに先日乗ってみました。ちょうど運行日に名古屋駅から栄に移動することがあり、ならいつものように地下鉄ではなくSRTに乗ってみようと思ったわけです。なんの必然性もなく単なる興味本位の乗車でした。バス停には私と同じような感じの数人の列ができており、少し遅れていたバスの到着を首を長くして待っていました。中にはカメラを構えている人もいて、ついでにちょっと乗ってみようかという私よりもずっと強い熱量も感じられました。
確かにスマートなバスが到着して中に乗り込むと、思ったより席数が少ないことに驚きました。シートはきれいでゆったりしている感じですが、2台連結でも普通のバスの席数と変わらないのではないかと思いましたし、電車のように後ろ向きの席もあって、「あえてこの席に座るかなぁ」とも考えました。幸い乗車人数は多くなかったので、ほとんどの人が希望の席に座れたようでしたが、観光客という感じの人はいなくて、このバスの走っている意味は何だろうかと考えてしまいました。
ほんの10分ほどの乗車時間でしたが、乗りごごちは良く音楽も流れていて、地下鉄よりいいかなと私は思いましたが、わざわざまた乗るかと聞かれたら「誰かが乗りたいと言ったらね」という返事かなと思います。私は名古屋市内は敬老パスで無料なので、このスマートさを味わせていただけるのはいい感じではあります。乗車料金は一般の料金と変わらないので、只でなくても少しゆったりしたバス移動をしたいならお勧めかもしれません。こんな風に私は時々興味本位で何かすることがありますが、今回のチャレンジ(大袈裟)は、お手軽な割にはゆったりした時間が過ごせて成功でした。
私たちがやっているラボラトリー方式の体験学習は、学びの基本に体験がありますので、いろいろなことに関心を向けてやってみるということが大事なことになります。そのせいかは分かりませんが、私も含めて関係者には、何にでも首を突っ込んでみるようなタイプの人が多いように思います。自分の周りで起きていることに無関心ではいられない。ちょっとやってみるかと思うタイプの人間です。私は面白い集団だと思っていますが、厄介なことも多く起こったりして、心が揺らぐことがあります。でも、だからこそ多くの場面で助けられ、多くの学びを得て、これまでやってこれたのだとも思っています。
ほんの些細な興味本位の体験から、こんなことを考えてみました。名古屋にいらしたらSRT乗ってみてください。


