2月春寒、梅月

2月も後半となり桃の節句も近づいてきましたが、今週は気温の低い日が続いています。
それでも、秋に植えたチューリップの芽を発見!春も近いのかな、、と気づかされます。
それにしても、、、寒い!ですよね。
数日前、博多に住む叔母から電話がありました。みんな元気にしている?姉(私からは義母)も元気かしら?
という内容でした。母(姉)99歳、その叔母(妹)87歳ですが、お互いに元気なのはありがたいことです。
叔母は2月初めおひとり様で長崎ランタン祭りにバスハイクを楽しんできたようで、あらためてその元気さに脱帽です。
そっちもまだ寒いでしょう?と尋ねたところ、太宰府の梅も満開で結構暖かいわよ・・・とのことでした。
今週、娘が青森に出張を兼ねて1週間ほど滞在しているようで、この寒波で半端ない寒さと雪の多さを実感しているとのこと。
吹雪の中、何も見えない道を車で走ることもしばしば・・・、そして氷柱の長さも凄い!
地震かと思ったら屋根から落ちてくる雪の塊だったと、写真を送ってきました。
雪国は今年の雪の多さをじっと耐えて、耐えて、暮らしているわけで、上越在住の夫も10日以上毎日除雪だ・・・と言ってました。
私は今日から上越に出かける予定でいましたが、あちらから雪が多しで辞めた方がいいと連絡がありキャンセルしました。2月になって2回見合わせています。
そのような訳で、ぽっかり予定が空いた休日。しめしめ、、と朝寝をして朝風呂に入って自分タイムを満喫して
います。気づけば今月のブログも書いてないし、、と、慌ててパソコンに向かっているという訳です。
さて、気持ちを切り替えての本題です。先日まで、1冊の本を夜寝る前とか、時間のある時に読んでいました。
今回はその紹介をしたいと思います。
「赤と青のガウン」
女性皇族のお一人彬子女王が書かれた英国オックスフォード留学記です。
最近ブームになっている一冊だそうですね。読んでみる?と娘の蔵書から拝借しました。
博士号を取得されるまでの5年間の留学生活をとても正直に綴られています。
「生まれて初めて一人で街を歩いたのは日本ではなくオックスフォードだった・・・」その言葉にちょっとくらっとしましたがその言葉からも留学の意味が深く思えるのでありました。
赤と青のガウンはオックスフォード大学の中で、博士号を取得した人だけが着用を許されるガウンだそうです。
著書の帯には「赤と青のガウン。それはくじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来た時の自分に立ち返らせてくれる「目標」だったーーー。」(本書「あとがき」より)とあるように、論文を仕上げるということは、厳しい道のりであり孤軍奮闘しなければならないことが多い留学生活を乗り越える上での大きな存在であったことが想像されます。そして何より応援してくれる「仲間」の存在が大きな支えとして幸せなことだということにも触れられておられます。
とてもフランクにいろいろなエピソードを紹介されていて、微笑ましいことも満載、そして驚くべきこともありました。
章ごとのタイトルが、中国の格言や日本のことわざから用いられていて、それらの説明にもセンスの良さというか、彬子女王がここに託された思いが伝わってくるように感じました。えんぴつ書きのような優しい挿し絵も素敵です。とても丁寧に心を込めて執筆されたことが感じられる1冊です。