似て非なるもの

あっという間に2025年も1ヶ月経ちました。
私の1月は忙しい毎日に連続で、それこそあっという間に過ぎていった感じです。
その中で、ニュージーランドに八日間行かせてもらいました(まあ、こんなことしているから忙しかったとも言えます)。
ニュージーランドは海外旅行好きの私が、前から行きたかったところの1つなので、今回の旅行は念願かなってということになります。南半球は何十年も前に、オーストラリアへ行ったことがあるだけなので、久しぶりの地球の南側への旅にもなりました。
まずは一言で旅行の感想を書くと、自然の雄大さと、その身近さに圧倒され、癒されたということです。
私は日本とニュージーランドは何となく似ているなぁと思っていました。同じ島国で大陸の横にあり、四季、地震や温泉があって、水を飲んでも大丈夫だったり、割と安全な国。日本人の心に富士山があるように、アオラキ(マウントクック)という最高峰の山(富士山より20mほど標高が低いのですが、今も成長している)がありニュージーランドの人にとって特別な山がある。などなど。そうそう車も右ハンドル左側通行です。
今回行ってみて、私の勝手に思っていた似ているは大きく覆されました。
私は不勉強で知らなかったのですが、ニュージーランドは日本のように大陸から切り離れてできた島ではなくて、何千万年も前に海底から隆起してできた島だそうです。なので、生物は固有種が多く、害獣はいないので鳥も飛ばなくなったと言われています。草原や湖が多く、日本の70%ほどの国土にわずか5%ほどの人が住んでいる国です。よく羊の方が人間より多いと言われますが、最近は羊も多いですが牛や馬、鹿も多くなっているそうです。確かに車窓から見ていても、牛や馬なども多いなと感じました。
街中と言われるところでも、高層ビル群はなく、人人人でお祭りかと思うような日本の都会とは違って、地元の人と思われる人も少なく(観光客も時期が良かったのか多くはない)のんびりした感じがしました。私の感覚では時間の流れ方が違うというのが、ピッタリくる表現かなぁと思います。いたるところに草原があって、そこに簡単な柵を作って羊や牛を飼っているという光景が、どこでも見られました。この羊や牛たちは、小屋があってそこに入って寝るということはなく、ずっと放し飼いのままで、エリアを変えたり毛を刈ったりする時以外は、全く自由に過ごしているということです。確かにあの数の羊や牛たちを小屋に入れるとなると、大きな小屋が必要になりますから、そういった小屋はほとんど見ることが無かったので、彼らはずっと自由なんでしょうね。人も羊もゆったりと時間が流れる中で、自然と共存(エコロジーやオーガニックに関心強い)して生きている国です。
国産物にこだわりがあり、禁煙化も進んでいて、この辺りは日本と同じような感じがします。愛国心も強いそうです。国技のラグビーへの思いも強いことも、広く知られていますよね。チップの習慣もなく、話しかけたら迷惑という感じでもないので、私にとっては、とても親しみやすい住んでみたいと思う所でした。ただ、物価は高く、住宅費も高いので、これは叶わぬ夢ということになります。
最後にアイキャッチ画像の氷河と、氷河で削られてできたフィヨルドの素晴らしさを少しだけ書いておきたいと思います。
前にも書いとおりニュージーランドは海底の隆起からできた島であり、南極にも近いので氷河期の氷河が点在しています。私は氷河からできた湖テカポ湖やアオラキ周辺の氷河をセスナで上空散歩させてもらいました。人類の歴史よりもずっと前からある氷河の雄大さや、氷河が湖に流れ込んでいることが実感できる光景を見ることができ、高所恐怖症であることも忘れて、その光景を見ることに夢中になった時間でした。氷河期があったからこそできたフィヨルドのミルフォードサウンドでは、クルーズで大自然を満喫することができました。雨の多いこの地方では珍しい青空で、ミルフォードサウンドの谷の美しさと山々の雄大さを堪能することができました。ニュージーランドオットセイにも出会え、可愛い姿を見て大喜びもしました。
この雄大な景色を見られるのは、世界中でも少ないと思います。是非一度皆さんも訪れて、体感してみてください。
ニュージーランドは、やっぱり大きな違いがあっても親近感があって、私の好きな国の1つです。おそらく二度と行くチャンスはないかもしれませんが、今後も地球の神秘と共に意識していきたいと思っています。将来、孫が留学でもしてくれないかなぁ。
次の海外旅行の予定は、打って変わって大都会アメリカ東部の5大都市を予定しています。
またどんな経験をさせてくれるか楽しみです。